半径 $r$ m、中心角90°のおうぎ形の花壇の弧にそって、幅 $x$ mの道がある。この道の面積を $S$ m$^2$、道の中央を通るおうぎ形の弧の長さを $l$ mとするとき、$S = xl$ であることを証明する。

幾何学扇形面積弧の長さ証明
2025/5/22

1. 問題の内容

半径 rr m、中心角90°のおうぎ形の花壇の弧にそって、幅 xx mの道がある。この道の面積を SS m2^2、道の中央を通るおうぎ形の弧の長さを ll mとするとき、S=xlS = xl であることを証明する。

2. 解き方の手順

まず、道の面積 SS を求める。
大きいおうぎ形の半径は r+xr + x mである。
大きいおうぎ形の面積は、
14π(r+x)2\frac{1}{4}\pi (r+x)^2
小さいおうぎ形の面積は、
14πr2\frac{1}{4}\pi r^2
したがって、道の面積 SS は、
S=14π(r+x)214πr2S = \frac{1}{4}\pi (r+x)^2 - \frac{1}{4}\pi r^2
S=14π((r+x)2r2)S = \frac{1}{4}\pi ((r+x)^2 - r^2)
S=14π(r2+2rx+x2r2)S = \frac{1}{4}\pi (r^2 + 2rx + x^2 - r^2)
S=14π(2rx+x2)S = \frac{1}{4}\pi (2rx + x^2)
次に、道の中央を通るおうぎ形の弧の長さ ll を求める。
道の中央を通るおうぎ形の半径は r+x2r + \frac{x}{2} mである。
したがって、弧の長さ ll は、
l=90360×2π(r+x2)l = \frac{90}{360} \times 2\pi (r + \frac{x}{2})
l=14×2π(r+x2)l = \frac{1}{4} \times 2\pi (r + \frac{x}{2})
l=12π(r+x2)l = \frac{1}{2} \pi (r + \frac{x}{2})
l=12πr+14πxl = \frac{1}{2} \pi r + \frac{1}{4} \pi x
ここで、xlxl を計算すると、
xl=x(12πr+14πx)xl = x(\frac{1}{2} \pi r + \frac{1}{4} \pi x)
xl=12πrx+14πx2xl = \frac{1}{2} \pi rx + \frac{1}{4} \pi x^2
xl=14π(2rx+x2)xl = \frac{1}{4} \pi (2rx + x^2)
したがって、S=xlS = xl である。

3. 最終的な答え

S=14π(2rx+x2)S = \frac{1}{4}\pi (2rx + x^2)
xl=14π(2rx+x2)xl = \frac{1}{4} \pi (2rx + x^2)
ゆえに、S=xlS = xl である。

「幾何学」の関連問題

与えられた図形の面積または体積を、文字を使って表す問題です。具体的には、以下の6つの問題があります。 (1) 底辺 $a$ cm、高さ $3b$ cm の三角形の面積 (2) 上底 $a$ cm、下底...

面積体積三角形台形おうぎ形正四角錐三角柱図形
2025/5/22

2つの円 $O$ と $O'$ があり、それぞれの半径は5と7です。中心間の距離 $OO'$ は15です。直線 $AB$ は2つの円の共通接線で、$A$ と $B$ は接点です。線分 $AB$ の長さ...

共通接線三平方の定理幾何
2025/5/22

円に内接する四角形と点Pが与えられており、$AP=14$, $AB=8$, $CD=5$, $CP=x$ であるとき、$x$ の値を求める問題です。

幾何方べきの定理四角形2次方程式
2025/5/22

円の接線に関する問題で、角度 $x$ を求める問題です。円周角は $35^\circ$、接線と弦のなす角と弦に対する円周角の差が $22^\circ$ と与えられています。

接線円周角接弦定理角度
2025/5/22

点(3, 5)をx軸、y軸、原点に関してそれぞれ対称移動して得られる点の座標を求める問題です。

座標対称移動平面幾何
2025/5/22

点(1, -1)をx軸方向に2、y軸方向に-3だけ平行移動した点の座標を求めます。

座標平行移動点の移動
2025/5/22

点 $(-3, -4)$ をx軸方向に2、y軸方向に-3だけ平行移動した点の座標を求める。

座標平行移動点の移動
2025/5/22

点 $(-1, 2)$ を $x$ 軸方向に $2$, $y$ 軸方向に $-3$ だけ平行移動した点の座標を求める。

座標平行移動点の移動
2025/5/22

点(3, 5)をx軸方向に2, y軸方向に-3だけ平行移動した点の座標を求める。

座標平行移動
2025/5/22

次の2つの直線とx軸の正の向きとのなす角$\theta$を求める問題です。 (1) $y = x$ (2) $y = -\sqrt{3}x$

直線角度三角関数傾き
2025/5/22