確率変数 $X$ と $Y$ の確率分布が与えられています。 $X$ は $1$ を確率 $\frac{2}{3}$ で、$3$ を確率 $\frac{1}{3}$ でとります。 $Y$ は $2$ を確率 $\frac{4}{5}$ で、$4$ を確率 $\frac{1}{5}$ でとります。 このとき、$X+Y$ の分散を求める問題です。

確率論・統計学確率変数確率分布分散期待値独立
2025/5/22

1. 問題の内容

確率変数 XXYY の確率分布が与えられています。
XX11 を確率 23\frac{2}{3} で、33 を確率 13\frac{1}{3} でとります。
YY22 を確率 45\frac{4}{5} で、44 を確率 15\frac{1}{5} でとります。
このとき、X+YX+Y の分散を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、XXYY の平均 E[X],E[Y]E[X], E[Y] と分散 V[X],V[Y]V[X], V[Y] を求めます。
XXYY は独立であると仮定します。そうすると、V[X+Y]=V[X]+V[Y]V[X+Y] = V[X] + V[Y] が成り立ちます。
平均 E[X]E[X]
E[X]=123+313=23+1=53E[X] = 1 \cdot \frac{2}{3} + 3 \cdot \frac{1}{3} = \frac{2}{3} + 1 = \frac{5}{3}
平均 E[Y]E[Y]
E[Y]=245+415=85+45=125E[Y] = 2 \cdot \frac{4}{5} + 4 \cdot \frac{1}{5} = \frac{8}{5} + \frac{4}{5} = \frac{12}{5}
分散 V[X]V[X]
E[X2]=1223+3213=23+3=113E[X^2] = 1^2 \cdot \frac{2}{3} + 3^2 \cdot \frac{1}{3} = \frac{2}{3} + 3 = \frac{11}{3}
V[X]=E[X2](E[X])2=113(53)2=113259=339259=89V[X] = E[X^2] - (E[X])^2 = \frac{11}{3} - (\frac{5}{3})^2 = \frac{11}{3} - \frac{25}{9} = \frac{33}{9} - \frac{25}{9} = \frac{8}{9}
分散 V[Y]V[Y]
E[Y2]=2245+4215=165+165=325E[Y^2] = 2^2 \cdot \frac{4}{5} + 4^2 \cdot \frac{1}{5} = \frac{16}{5} + \frac{16}{5} = \frac{32}{5}
V[Y]=E[Y2](E[Y])2=325(125)2=32514425=1602514425=1625V[Y] = E[Y^2] - (E[Y])^2 = \frac{32}{5} - (\frac{12}{5})^2 = \frac{32}{5} - \frac{144}{25} = \frac{160}{25} - \frac{144}{25} = \frac{16}{25}
よって、X+YX+Y の分散は
V[X+Y]=V[X]+V[Y]=89+1625=825925+169259=200225+144225=344225V[X+Y] = V[X] + V[Y] = \frac{8}{9} + \frac{16}{25} = \frac{8 \cdot 25}{9 \cdot 25} + \frac{16 \cdot 9}{25 \cdot 9} = \frac{200}{225} + \frac{144}{225} = \frac{344}{225}

3. 最終的な答え

344225\frac{344}{225}

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