平均半径が10cmの環状鉄心に380回のコイルが巻かれており、3Aの電流が流れているとき、鉄心内の磁界の強さ $H$ を求める問題です。

応用数学電磁気学磁界アンペールの法則数値計算
2025/5/23

1. 問題の内容

平均半径が10cmの環状鉄心に380回のコイルが巻かれており、3Aの電流が流れているとき、鉄心内の磁界の強さ HH を求める問題です。

2. 解き方の手順

磁界の強さ HH はアンペールの法則を用いて計算できます。アンペールの法則は、閉じた経路に沿った磁界の線積分が、その経路を貫く電流の総和に等しいことを述べています。環状鉄心の場合、磁界は鉄心内にほぼ均一に分布していると仮定できます。したがって、磁界の強さ HH は以下の式で計算できます。
H=NI2πrH = \frac{NI}{2\pi r}
ここで、NN はコイルの巻数、II は電流、rr は環状鉄心の平均半径です。
問題文より、
N=380N = 380
I=3I = 3 A
r=10r = 10 cm =0.1= 0.1 m
これらの値を上記の式に代入すると、
H=380×32π×0.1=11400.2π=5700πH = \frac{380 \times 3}{2\pi \times 0.1} = \frac{1140}{0.2\pi} = \frac{5700}{\pi}
H57003.141815.29H \approx \frac{5700}{3.14} \approx 1815.29 A/m

3. 最終的な答え

鉄心内の磁界の強さは約1815.29 A/mです。

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