この問題は、与えられたマクロ経済モデルにおいて、IS-LM分析を用いて均衡実質GDP($Y^*$)と均衡実質利子率($r^*$)を求める問題です。物価水準は$P=3$で一定であり、期待物価上昇率は$0\%$です。

応用数学マクロ経済学IS-LM分析連立方程式経済モデル
2025/6/18

1. 問題の内容

この問題は、与えられたマクロ経済モデルにおいて、IS-LM分析を用いて均衡実質GDP(YY^*)と均衡実質利子率(rr^*)を求める問題です。物価水準はP=3P=3で一定であり、期待物価上昇率は0%0\%です。

2. 解き方の手順

まず、IS曲線とLM曲線を導出します。
IS曲線:
総供給と総需要が一致する条件 Y=C+I+GY = C + I + G を用います。
C=10+0.7YC = 10 + 0.7Y
I=6050rI = 60 - 50r
G=32G = 32
これらを Y=C+I+GY = C + I + G に代入すると、
Y=10+0.7Y+6050r+32Y = 10 + 0.7Y + 60 - 50r + 32
Y=102+0.7Y50rY = 102 + 0.7Y - 50r
0.3Y=10250r0.3Y = 102 - 50r
Y=10250r0.3Y = \frac{102 - 50r}{0.3}
Y=3405003rY = 340 - \frac{500}{3}r
LM曲線:
貨幣市場の均衡条件 MP=L\frac{M}{P} = L を用います。
M=150M = 150
P=3P = 3
L=87+0.2Y50iL = 87 + 0.2Y - 50i
iiは名目利子率であり、期待インフレ率が0なので、実質利子率rrに等しい。(r=ir=i)
1503=87+0.2Y50r\frac{150}{3} = 87 + 0.2Y - 50r
50=87+0.2Y50r50 = 87 + 0.2Y - 50r
0.2Y=50r370.2Y = 50r - 37
Y=50r370.2Y = \frac{50r - 37}{0.2}
Y=250r185Y = 250r - 185
均衡条件:
IS曲線とLM曲線の連立方程式を解きます。
Y=3405003rY = 340 - \frac{500}{3}r
Y=250r185Y = 250r - 185
3405003r=250r185340 - \frac{500}{3}r = 250r - 185
525=(250+5003)r525 = (250 + \frac{500}{3})r
525=12503r525 = \frac{1250}{3}r
r=525×31250=15751250=6350=1.26r = \frac{525 \times 3}{1250} = \frac{1575}{1250} = \frac{63}{50} = 1.26
よって、r=1.26r^* = 1.26
Y=250×1.26185=315185=130Y^* = 250 \times 1.26 - 185 = 315 - 185 = 130

3. 最終的な答え

均衡実質GDP(YY^*)と均衡実質利子率(rr^*)は、
(Y,r)=(130,1.26)(Y^*, r^*) = (130, 1.26)

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