(1) 水平方向に速さ40 m/sで飛んできた質量0.15 kgのボールをバットで打ち返したところ、打ち返したボールが水平逆向きに同じ速さで飛んでいった。このとき、バットとの衝突の間にボールが受ける力積の大きさ[Ns]を求める。 (2) バットとボールの衝突時間が1 msだったとしたら、このときボールがバットから受けた平均の力[N]を求める。

応用数学力学運動量力積物理
2025/6/18

1. 問題の内容

(1) 水平方向に速さ40 m/sで飛んできた質量0.15 kgのボールをバットで打ち返したところ、打ち返したボールが水平逆向きに同じ速さで飛んでいった。このとき、バットとの衝突の間にボールが受ける力積の大きさ[Ns]を求める。
(2) バットとボールの衝突時間が1 msだったとしたら、このときボールがバットから受けた平均の力[N]を求める。

2. 解き方の手順

(1) 力積は運動量の変化に等しい。ボールの初速度をv1=40 m/sv_1 = 40 \text{ m/s}、質量をm=0.15 kgm = 0.15 \text{ kg}、衝突後の速度をv2=40 m/sv_2 = -40 \text{ m/s}とする(逆向きのためマイナス)。力積IIは、
I=m(v2v1)I = m(v_2 - v_1)
I=0.15 kg×(40 m/s40 m/s)I = 0.15 \text{ kg} \times (-40 \text{ m/s} - 40 \text{ m/s})
I=0.15 kg×(80 m/s)I = 0.15 \text{ kg} \times (-80 \text{ m/s})
I=12 NsI = -12 \text{ Ns}
力積の大きさは、I=12 Ns|I| = 12 \text{ Ns}となる。
(2) 平均の力FFは、力積を衝突時間Δt\Delta tで割ったものに等しい。Δt=1 ms=0.001 s\Delta t = 1 \text{ ms} = 0.001 \text{ s}より、
F=IΔtF = \frac{I}{\Delta t}
F=12 Ns0.001 sF = \frac{-12 \text{ Ns}}{0.001 \text{ s}}
F=12000 NF = -12000 \text{ N}
力の大きさは、F=12000 N|F| = 12000 \text{ N}となる。

3. 最終的な答え

(1)

6. 12 Ns

(2)

5. 12000 N

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