6枚のカードがあり、表には1から6の整数が書かれ、裏にはそれぞれ表の数から7を引いた数が書かれています。サイコロを投げ、4以下の目ならカードの表の数を点数とし、5以上の目なら裏の数を点数とします。この試行を2回行い、1回目と2回目の点数の積 $Y$ が1となる確率を求めます。

確率論・統計学確率事象サイコロ確率計算
2025/5/23

1. 問題の内容

6枚のカードがあり、表には1から6の整数が書かれ、裏にはそれぞれ表の数から7を引いた数が書かれています。サイコロを投げ、4以下の目ならカードの表の数を点数とし、5以上の目なら裏の数を点数とします。この試行を2回行い、1回目と2回目の点数の積 YY が1となる確率を求めます。

2. 解き方の手順

まず、カードの裏面に書かれている数を求めます。
表:1, 2, 3, 4, 5, 6
裏:-6, -5, -4, -3, -2, -1
次に、点数が1になる場合を考えます。点数はサイコロの目によって決まります。
- サイコロの目が4以下の場合、点数はカードの表の数となります。
- サイコロの目が5以上の場合、点数はカードの裏の数となります。
Y=1Y = 1 となるのは、以下の2つの場合です。
(i) 1回目も2回目も点数が1の場合
(ii) 1回目も2回目も点数が-1の場合
(i) 1回目も2回目も点数が1の場合
1回目の試行で点数が1になる確率:
- サイコロの目が4以下で、カードの表が1である場合。サイコロの目が4以下である確率は 46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3}。カードの表が1である確率は 16\frac{1}{6}。よって確率は 23×16=19\frac{2}{3} \times \frac{1}{6} = \frac{1}{9}
- サイコロの目が5以上で、カードの裏が1であることはありえない。
よって、1回目の点数が1となる確率は 19\frac{1}{9}です。
同様に、2回目の点数が1となる確率も 19\frac{1}{9}です。
したがって、1回目も2回目も点数が1となる確率は 19×19=181\frac{1}{9} \times \frac{1}{9} = \frac{1}{81} です。
(ii) 1回目も2回目も点数が-1の場合
1回目の試行で点数が-1になる確率:
- サイコロの目が4以下で、カードの表が-1であることはありえない。
- サイコロの目が5以上で、カードの裏が-1である場合。サイコロの目が5以上である確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3}。カードの裏が-1である確率は 16\frac{1}{6}。よって確率は 13×16=118\frac{1}{3} \times \frac{1}{6} = \frac{1}{18}
よって、1回目の点数が-1となる確率は 118\frac{1}{18}です。
同様に、2回目の点数が-1となる確率も 118\frac{1}{18}です。
したがって、1回目も2回目も点数が-1となる確率は 118×118=1324\frac{1}{18} \times \frac{1}{18} = \frac{1}{324} です。
求める確率は、(i)と(ii)の場合の確率の和です。
181+1324=4324+1324=5324\frac{1}{81} + \frac{1}{324} = \frac{4}{324} + \frac{1}{324} = \frac{5}{324}

3. 最終的な答え

5324\frac{5}{324}

「確率論・統計学」の関連問題

10枚のカードが入った箱がある。その内訳はAが5枚、Bが3枚、Cが2枚である。 (1) カードを取り出すごとに箱に戻すとき、3回カードを取り出したとき、1回目と3回目に取り出したカードの文字が一致する...

確率条件付き確率独立事象事象の確率
2025/5/23

大小2つのサイコロを同時に投げるとき、大きいサイコロの目が小さいサイコロの目の2倍以上となる目の出方は何通りあるかを求める問題です。

確率サイコロ場合の数条件付き確率
2025/5/23

サイコロを2回投げたとき、出た目の数の和が5となる場合の数を求める問題です。

確率サイコロ場合の数組み合わせ
2025/5/23

サイコロを2回投げたとき、どちらの目も4以下となる出方は何通りあるかを求める問題です。

確率場合の数サイコロ
2025/5/23

2つのサイコロを投げたとき、小さい方の目の数をXとします。ただし、2つのサイコロの目が等しいときは、その目の数をXとします。 (a) 小さい方の目の数が2である確率 $P(X=2)$ を求めます。 (...

確率期待値サイコロ確率分布
2025/5/23

1から6までの目が出るサイコロを2つ同時に投げたとき、出た目の積が5の倍数になる確率を求める問題です。

確率サイコロ場合の数
2025/5/23

確率変数Xの確率密度関数が与えられており、(a)期待値E(X)と(b)分散V(X)を求める問題です。確率密度関数は、 $f(x) = \begin{cases} -\frac{3}{4}x^2 + \...

確率密度関数期待値分散積分
2025/5/23

1から6までの目がそれぞれ1/6の確率で出るサイコロを60回投げたとき、奇数の目が出る回数をXとします。 (a) 期待値 $E(X)$ を求めます。 (b) 分散 $V(X)$ を求めます。

期待値分散ベルヌーイ試行確率
2025/5/23

確率変数 $X$ の確率密度関数 $f(x)$ が与えられています。 $ f(x) = \begin{cases} -\frac{3}{4}x^2 + \frac{3}{2}x & (0 \le x ...

確率密度関数期待値分散積分
2025/5/23

確率変数 $X$ の確率密度関数 $f(x)$ が次のように与えられている。 $f(x) = \begin{cases} -\frac{3}{4}x^2 + \frac{3}{2}x & (0 \le...

確率密度関数期待値積分
2025/5/23