(1) の連立一次方程式
x−y+2z=3 2x+2y−3z=1 3x+y−z=5 まず、この連立方程式を行列で表現します。
123−1212−3−1xyz=315 次に、拡大係数行列を作成し、行基本変形を行います。
123−1212−3−1315 2行目から1行目の2倍を引き、3行目から1行目の3倍を引きます。
100−1442−7−73−5−4 3行目から2行目を引きます。
100−1402−703−51 最後の行は 0=1 を意味するため、この連立方程式は解を持ちません。 (2) の連立一次方程式
x−y+2z=3 2x+2y−3z=1 3x+y−z=4 同様に、拡大係数行列を作成し、行基本変形を行います。
123−1212−3−1314 2行目から1行目の2倍を引き、3行目から1行目の3倍を引きます。
100−1442−7−73−5−5 3行目から2行目を引きます。
100−1402−703−50 この場合、最後の行は 0=0 となり、矛盾はありません。変数 z を自由変数とします。z=t とおきます。 2行目から、4y−7t=−5 となるので、y=47t−5 です。 1行目から、x−y+2z=3 となるので、x=y−2z+3=47t−5−2t+3=47t−5−8t+12=4−t+7 です。 したがって、解は (x,y,z)=(4−t+7,47t−5,t) です。 (3) の連立一次方程式
x+y+3z−w=1 3x+2y+z+w=2 x−y−2z+4w=3 2x+3y−z+3w=0 拡大係数行列を作成し、行基本変形を行います。
131212−1331−2−1−11431230 2行目から1行目の3倍を引き、3行目から1行目を引き、4行目から1行目の2倍を引きます。
10001−1−213−8−5−7−14551−12−2 2行目に -1 をかけます。
100011−2138−5−7−1−455112−2 3行目に2行目の2倍を足し、4行目から2行目を引きます。
100011003811−15−1−4−39114−3 4行目に 3/5 を掛けます。
100011003811−3−1−4−39/5114−3/5 3行目と4行目を入れ替えます
1000110038−311−1−49/5−311−3/54 3行目に -1/3をかけます
1000110038111−1−4−3/5−3111/54 4行目に3行目の-11倍を足します
100011003810−1−4−3/518/5111/59/5 4行目に5/18をかけます。
100011003810−1−4−3/51111/51/2 逆向きに解いていくと、
z=(3/5)(1/2)+(1/5)=3/10+2/10=5/10=1/2 y=−8(1/2)+4(1/2)+1=−4+2+1=−1 x=−y−3z+w+1=1−3(1/2)+(1/2)+1=2−3/2+1/2=2−1=1 したがって、解は (x,y,z,w)=(1,−1,1/2,1/2) です。