10人の男子学生の身長と体重のデータが与えられており、以下の設問に答える問題です。 (1) 散布図を描く。 (2) 身長の標本平均と標本分散を求める。 (3) 体重の標本平均と標本分散を求める。 (4) 身長と体重の共分散を求める。 (5) 身長と体重の相関係数を求める。

確率論・統計学統計散布図標本平均標本分散共分散相関係数
2025/5/25

1. 問題の内容

10人の男子学生の身長と体重のデータが与えられており、以下の設問に答える問題です。
(1) 散布図を描く。
(2) 身長の標本平均と標本分散を求める。
(3) 体重の標本平均と標本分散を求める。
(4) 身長と体重の共分散を求める。
(5) 身長と体重の相関係数を求める。

2. 解き方の手順

(1) 散布図を描く。
与えられたデータに基づいて、身長を横軸、体重を縦軸とする散布図を描きます。画像から、x軸は160と180の中間が170, y軸は50と80の中間が65となるようにスケールが設定されていることがわかります。それぞれの座標に点を打ちます。
(2) 身長の標本平均と標本分散を求める。
問題文にすでに答えが書かれてあります。標本平均は173.0、標本分散は67.4です。
(3) 体重の標本平均と標本分散を求める。
問題文にすでに答えが書かれてあります。標本平均は61.0、標本分散は85.0です。
(4) 身長と体重の共分散を求める。
与えられたデータから共分散を計算します。
共分散 Cov(X,Y)Cov(X,Y) は以下の式で求められます。
Cov(X,Y)=1n1i=1n(xixˉ)(yiyˉ)Cov(X, Y) = \frac{1}{n-1} \sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y})
ここで、xix_i は身長のデータ、yiy_i は体重のデータ、xˉ\bar{x} は身長の標本平均、yˉ\bar{y} は体重の標本平均、nn はデータ数です。
画像からデータを取り出すと以下のようになります。
身長: 171, 154, 167, 160, 163, 153, 158, 178, 181, 171
体重: 67, 51, 53, 74, 50, 69, 68, 73, 62, 52
身長の平均 xˉ\bar{x} = 173.0
体重の平均 yˉ\bar{y} = 61.0
それぞれの (xixˉ)(yiyˉ)(x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y}) を計算します。
(171-167)(67-61) = 4*6 = 24
(154-167)(51-61) = -13*-10 = 130
(167-167)(53-61) = 0*-8 = 0
(160-167)(74-61) = -7*13 = -91
(163-167)(50-61) = -4*-11 = 44
(153-167)(69-61) = -14*8 = -112
(158-167)(68-61) = -9*7 = -63
(178-167)(73-61) = 11*12 = 132
(181-167)(62-61) = 14*1 = 14
(171-167)(52-61) = 4*-9 = -36
これらの合計は24 + 130 + 0 - 91 + 44 - 112 - 63 + 132 + 14 - 36 = 32
共分散 Cov(X,Y)=32101=3293.6Cov(X, Y) = \frac{32}{10-1} = \frac{32}{9} \approx 3.6
(5) 身長と体重の相関係数を求める。
相関係数 rr は以下の式で求められます。
r=Cov(X,Y)SxSyr = \frac{Cov(X, Y)}{S_x S_y}
ここで、Cov(X,Y)Cov(X, Y) は共分散、SxS_x は身長の標準偏差、SyS_y は体重の標準偏差です。
身長の標準偏差 Sx=67.48.2S_x = \sqrt{67.4} \approx 8.2
体重の標準偏差 Sy=85.09.2S_y = \sqrt{85.0} \approx 9.2
相関係数 r=3.68.29.23.675.440.05r = \frac{3.6}{8.2 * 9.2} \approx \frac{3.6}{75.44} \approx 0.05

3. 最終的な答え

(1) 散布図:省略
(2) 身長の標本平均:173.0
身長の標本分散:67.4
(3) 体重の標本平均:61.0
体重の標本分散:85.0
(4) 身長と体重の共分散:3.6
(5) 身長と体重の相関係数:0.0

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