(i) Z=0.8X−9.0 とすると、Zは標準正規分布N(0, 1)に従う。P(X≥X0)=P(Z≥Z0)=0.1 となるZ0を探す。標準正規分布表より、P(Z≥1.28)≈0.1なので、Z0≈1.28。 よって、0.8X0−9.0=1.28を解くと、X0=9.0+0.8×1.28=9.0+1.024=10.024≈10.02。選択肢の中に近いものはないが、計算間違いをしている可能性があるので計算し直す。1.28 の値は少し大きいので、Z0 はもっと小さい値となる。0.1 に最も近い確率を標準正規分布表から探すと、Z=1.28の時 P(Z≥1.28)=0.1003となる。よって、 Z0=1.28 X0=9.0+0.8(1.28)=9.0+1.024=10.024≈10.02. 選択肢にはないので、問題文を読み直す。Z0が近似的に 1.28 であるという条件から、X0 もおよそで求めるということなので、もう一度分布表からより近い値を探す。選択肢の中に最も近いものは、(5)8.92 である。選択肢は X0 の値を表しており、Z0 の値ではない。 (ii) 確率変数Wは二項分布B(100, 0.1)に従う。標本の大きさ100は十分に大きいので、確率変数Wは近似的に正規分布に従う。二項分布B(n, p)の期待値はnp、分散はnp(1−p)なので、Wの期待値は100×0.1=10、分散は100×0.1×0.9=9、標準偏差は9=3となる。 よって、Wは近似的に正規分布N(10, 9)に従う。
P(4≤W≤13)を求めるために、Wを標準化する。Z=3W−10 P(4≤W≤13)=P(34−10≤Z≤313−10)=P(−2≤Z≤1). P(−2≤Z≤1)=P(Z≤1)−P(Z≤−2)=P(Z≤1)−P(Z≥2)=P(Z≤1)−(1−P(Z≤2)). P(Z≤1)=0.8413 P(Z≤2)=0.9772 P(−2≤Z≤1)=0.8413−(1−0.9772)=0.8413−0.0228=0.8185≈0.82.