数列 $1^2, 3^2, 5^2, \dots$ の初項から第 $n$ 項までの和を求めよ。

代数学数列Σ記号等差数列公式
2025/5/25

1. 問題の内容

数列 12,32,52,1^2, 3^2, 5^2, \dots の初項から第 nn 項までの和を求めよ。

2. 解き方の手順

この数列は、奇数の二乗の数列です。
kk 項は、 (2k1)2(2k-1)^2 と表されます。
したがって、初項から第 nn 項までの和 SnS_n は、次のようになります。
Sn=k=1n(2k1)2S_n = \sum_{k=1}^n (2k-1)^2
Sn=k=1n(4k24k+1)S_n = \sum_{k=1}^n (4k^2 - 4k + 1)
Sn=4k=1nk24k=1nk+k=1n1S_n = 4\sum_{k=1}^n k^2 - 4\sum_{k=1}^n k + \sum_{k=1}^n 1
ここで、次の公式を利用します。
k=1nk2=n(n+1)(2n+1)6\sum_{k=1}^n k^2 = \frac{n(n+1)(2n+1)}{6}
k=1nk=n(n+1)2\sum_{k=1}^n k = \frac{n(n+1)}{2}
k=1n1=n\sum_{k=1}^n 1 = n
これらを SnS_n の式に代入します。
Sn=4n(n+1)(2n+1)64n(n+1)2+nS_n = 4\frac{n(n+1)(2n+1)}{6} - 4\frac{n(n+1)}{2} + n
Sn=2n(n+1)(2n+1)32n(n+1)+nS_n = \frac{2n(n+1)(2n+1)}{3} - 2n(n+1) + n
Sn=2n(n+1)(2n+1)6n(n+1)+3n3S_n = \frac{2n(n+1)(2n+1) - 6n(n+1) + 3n}{3}
Sn=n[2(n+1)(2n+1)6(n+1)+3]3S_n = \frac{n[2(n+1)(2n+1) - 6(n+1) + 3]}{3}
Sn=n[2(2n2+3n+1)6n6+3]3S_n = \frac{n[2(2n^2+3n+1) - 6n - 6 + 3]}{3}
Sn=n[4n2+6n+26n3]3S_n = \frac{n[4n^2 + 6n + 2 - 6n - 3]}{3}
Sn=n(4n21)3S_n = \frac{n(4n^2 - 1)}{3}
Sn=n(2n1)(2n+1)3S_n = \frac{n(2n-1)(2n+1)}{3}

3. 最終的な答え

n(2n1)(2n+1)3\frac{n(2n-1)(2n+1)}{3}
または
4n3n3\frac{4n^3 - n}{3}

「代数学」の関連問題

与えられた分数の式を計算し、簡単化する問題です。分数は $\frac{1-\sqrt{2}+\sqrt{3}}{1+\sqrt{2}+\sqrt{3}}$ です。

分数有理化根号式の計算数式処理
2025/5/25

$a = \sqrt{7} + \sqrt{3}$、 $b = \sqrt{7} - \sqrt{3}$ のとき、$ab$、$a^2 - b^2$、$a^3 + b^3$の値を求める問題です。

式の計算平方根展開因数分解有理化
2025/5/25

与えられた数列の初項から第n項までの和を求める問題です。具体的には、以下の2つの数列について、それぞれの和を求めます。 (1) $1^2, 3^2, 5^2, \dots$ (2) $1, 1+2, ...

数列級数シグマ等比数列等差数列和の公式
2025/5/25

$3/x + 2/y = 1$ を満たす正の整数の組 $(x, y)$ について、$x - y$ の値が最大となるような $(x, y)$ を求める問題です。

分数方程式整数解不等式
2025/5/25

軸が $x = 2a - 1$ である二次関数について、定義域が $-5 \le x \le -3$ のとき、$a \le -2$ の場合のグラフの概形を考えます。

二次関数グラフ定義域単調増加単調減少
2025/5/25

与えられた式 $\frac{\sqrt{3}+\sqrt{2}+1}{\sqrt{3}-\sqrt{2}+1}$ の分母を有理化せよ。

有理化根号式の計算
2025/5/25

問題は、与えられた漸化式 $r_{n+1} = \frac{1}{3}r_n$ から一般項 $r_n$ を求める問題です。(1)の結果を使って、$r_n$を求める問題です。

数列漸化式等比数列一般項
2025/5/25

定数 $a$ が与えられたとき、区間 $-5 \le x \le -3$ における関数 $y = x^2 - 4ax + 2x + 4a^2 - 4a$ の最小値を、$a \le -2$、$-2 \l...

二次関数最大・最小平方完成場合分け
2025/5/25

与えられた不等式は、$|x| \ge 4$ です。この不等式を満たす $x$ の範囲を求める問題です。

不等式絶対値数直線
2025/5/25

与えられた式 $\frac{1}{2+\sqrt{5}} + \frac{\sqrt{5}-3}{\sqrt{5}+1}$ を計算して、簡単にしてください。

式の計算有理化平方根
2025/5/25