$a$ は正の定数とする。関数 $y = -2x^2 + 8x + 1$ ($0 \le x \le a$) について、以下の問いに答える。 (1) 最大値を求めよ。 (2) 最小値を求めよ。

代数学二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/5/25

1. 問題の内容

aa は正の定数とする。関数 y=2x2+8x+1y = -2x^2 + 8x + 1 (0xa0 \le x \le a) について、以下の問いに答える。
(1) 最大値を求めよ。
(2) 最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 最大値
まず、与えられた2次関数 y=2x2+8x+1y = -2x^2 + 8x + 1 を平方完成する。
y=2(x24x)+1y = -2(x^2 - 4x) + 1
y=2(x24x+44)+1y = -2(x^2 - 4x + 4 - 4) + 1
y=2((x2)24)+1y = -2((x - 2)^2 - 4) + 1
y=2(x2)2+8+1y = -2(x - 2)^2 + 8 + 1
y=2(x2)2+9y = -2(x - 2)^2 + 9
このグラフは上に凸であり、頂点は (2,9)(2, 9) である。定義域は 0xa0 \le x \le a である。最大値は、軸 x=2x = 2 が定義域に含まれるかどうかで場合分けして考える。
(i) 0<a20 < a \le 2 のとき、最大値は x=ax = a のときの値 y=2a2+8a+1y = -2a^2 + 8a + 1 である。
(ii) a>2a > 2 のとき、最大値は頂点の yy 座標であり、 y=9y = 9 である。
(2) 最小値
y=2(x2)2+9y = -2(x - 2)^2 + 9 のグラフは上に凸であり、軸は x=2x = 2 である。定義域は 0xa0 \le x \le a である。最小値は、定義域の端点 x=0x = 0 または x=ax = a でとる。x=0x = 0 のとき y=2(0)2+8(0)+1=1y = -2(0)^2 + 8(0) + 1 = 1 である。
(i) 0<a40 < a \le 4 のとき、x=ax = a における yy の値を f(a)=2a2+8a+1f(a) = -2a^2+8a+1 とする。軸x=2x=2からの距離を比較して、a/2<2a/2 < 2なら、x=0x=0の方が小さい値、a/2>2a/2 > 2なら、x=ax=aの方が小さい値となる。つまり、a<4a<4の場合、x=0x=0におけるyyの値1の方が、x=ax=aにおけるyyの値f(a)f(a)よりも小さくなる。したがって、最小値は1となる。
(ii) a>4a > 4 のとき、x=ax = a における yy の値を f(a)=2a2+8a+1f(a) = -2a^2+8a+1 とする。x=0x=0におけるyyの値1とx=ax=aにおけるyyの値f(a)f(a)を比較する。x=ax=aの方が小さいため、最小値はf(a)=2a2+8a+1f(a)=-2a^2+8a+1となる。

3. 最終的な答え

(1) 最大値
0<a20 < a \le 2 のとき、2a2+8a+1-2a^2 + 8a + 1
a>2a > 2 のとき、9
(2) 最小値
0<a40 < a \le 4 のとき、1
a>4a > 4 のとき、2a2+8a+1-2a^2 + 8a + 1

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