4次式 $x^4 + 5x^3 + 6x^2 + kx - 8$ が $(x^2+ax+4)(x^2+bx-c)$ と因数分解されるとき、以下の問いに答える問題です。 (1) $c$ の値を求める。 (2) $a < b$ の場合と $a \geq b$ の場合に、$a$, $b$, $k$ の値をそれぞれ求める。 (3) $(x^2+ax+4)(x^2+bx-c)=0$ を満たす正の実数 $x$ を、$a < b$ の場合と $a \geq b$ の場合にそれぞれ求める。

代数学因数分解多項式二次方程式解の公式4次式
2025/5/25

1. 問題の内容

4次式 x4+5x3+6x2+kx8x^4 + 5x^3 + 6x^2 + kx - 8(x2+ax+4)(x2+bxc)(x^2+ax+4)(x^2+bx-c) と因数分解されるとき、以下の問いに答える問題です。
(1) cc の値を求める。
(2) a<ba < b の場合と aba \geq b の場合に、aa, bb, kk の値をそれぞれ求める。
(3) (x2+ax+4)(x2+bxc)=0(x^2+ax+4)(x^2+bx-c)=0 を満たす正の実数 xx を、a<ba < b の場合と aba \geq b の場合にそれぞれ求める。

2. 解き方の手順

(1) x4+5x3+6x2+kx8=(x2+ax+4)(x2+bxc)x^4 + 5x^3 + 6x^2 + kx - 8 = (x^2+ax+4)(x^2+bx-c) を展開すると、
x4+(a+b)x3+(4c+ab)x2+(4bac)x4cx^4 + (a+b)x^3 + (4-c+ab)x^2 + (4b-ac)x - 4c となります。
係数を比較すると、
a+b=5a+b = 5
4c+ab=64-c+ab = 6
4bac=k4b-ac = k
4c=8-4c = -8
最後の式から c=2c = 2 となります。
(2) c=2c=24c+ab=64-c+ab=6 に代入すると、42+ab=64-2+ab=6 より、ab=4ab = 4 となります。
a+b=5a+b = 5ab=4ab = 4 より、a,ba, bt25t+4=0t^2 - 5t + 4 = 0 の解となります。
これを解くと、(t1)(t4)=0(t-1)(t-4) = 0 より、t=1,4t=1, 4 です。
a<ba < b の場合、a=1,b=4a=1, b=4 です。
このとき、k=4bac=4(4)1(2)=162=14k = 4b - ac = 4(4) - 1(2) = 16 - 2 = 14 です。
aba \geq b の場合、a=4,b=1a=4, b=1 です。
このとき、k=4bac=4(1)4(2)=48=4k = 4b - ac = 4(1) - 4(2) = 4 - 8 = -4 です。
(3) a<ba < b のとき、a=1,b=4,c=2a=1, b=4, c=2 なので、(x2+x+4)(x2+4x2)=0(x^2+x+4)(x^2+4x-2)=0 です。
x2+x+4=0x^2+x+4=0 は判別式 D=124(1)(4)=116=15<0D = 1^2 - 4(1)(4) = 1 - 16 = -15 < 0 より、実数解を持ちません。
x2+4x2=0x^2+4x-2=0 を解くと、x=4±424(1)(2)2(1)=4±16+82=4±242=4±262=2±6x = \frac{-4 \pm \sqrt{4^2 - 4(1)(-2)}}{2(1)} = \frac{-4 \pm \sqrt{16+8}}{2} = \frac{-4 \pm \sqrt{24}}{2} = \frac{-4 \pm 2\sqrt{6}}{2} = -2 \pm \sqrt{6} です。
正の実数解は x=2+6x = -2 + \sqrt{6} です。
aba \geq b のとき、a=4,b=1,c=2a=4, b=1, c=2 なので、(x2+4x+4)(x2+x2)=0(x^2+4x+4)(x^2+x-2)=0 です。
(x+2)2(x+2)(x1)=0(x+2)^2(x+2)(x-1)=0
x=2,1x=-2, 1
正の実数解は x=1x=1 です。

3. 最終的な答え

(1) c=2c = 2
(2) a<ba < b のとき、a=1a = 1, b=4b = 4, k=14k = 14
aba \geq b のとき、a=4a = 4, b=1b = 1, k=4k = -4
(3) a<ba < b のとき、x=2+6x = -2 + \sqrt{6}
aba \geq b のとき、x=1x = 1

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