3世帯の世帯サイズと年収が与えられており、これらの相関係数 $r_{xy}$ を求める問題です。相関係数の公式が示されており、その公式に与えられた数値を代入して、空欄(ア、イ、ウ、エ、オ、カ、キ、ク、ケ)を埋める必要があります。

確率論・統計学相関係数統計データの分析
2025/5/25

1. 問題の内容

3世帯の世帯サイズと年収が与えられており、これらの相関係数 rxyr_{xy} を求める問題です。相関係数の公式が示されており、その公式に与えられた数値を代入して、空欄(ア、イ、ウ、エ、オ、カ、キ、ク、ケ)を埋める必要があります。

2. 解き方の手順

まず、与えられたデータから各変数の平均を計算します。
世帯サイズの平均xˉ\bar{x}は3、年収の平均yˉ\bar{y}は500です。
したがって、イ=3、ウ=500となります。
次に、相関係数の公式を見て、アを決定します。
相関係数の公式は、
rxy=i=1n(xixˉ)(yiyˉ)i=1n(xixˉ)2i=1n(yiyˉ)2r_{xy} = \frac{\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y})}{\sqrt{\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})^2} \sqrt{\sum_{i=1}^{n} (y_i - \bar{y})^2}}
で与えられています。ここで、nnはデータの数であり、この場合は3です。したがって、ア=3となります。
次に、分母のi=1n(xixˉ)2\sqrt{\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})^2}i=1n(yiyˉ)2\sqrt{\sum_{i=1}^{n} (y_i - \bar{y})^2}について考えます。
i=1n(xixˉ)2=(23)2+(33)2+(43)2=1+0+1=2\sqrt{\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})^2} = \sqrt{ (2-3)^2 + (3-3)^2 + (4-3)^2} = \sqrt{1+0+1} = \sqrt{2}
i=1n(yiyˉ)2=(300500)2+(700500)2+(500500)2=(200)2+(200)2+0=40000+40000=80000=2002\sqrt{\sum_{i=1}^{n} (y_i - \bar{y})^2} = \sqrt{(300-500)^2 + (700-500)^2 + (500-500)^2} = \sqrt{(-200)^2+(200)^2+0} = \sqrt{40000+40000} = \sqrt{80000} = 200\sqrt{2}
また、xˉ\bar{x}の標準偏差が0.82と与えられているので、
i=1n(xixˉ)2n1=0.82\sqrt{\frac{\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})^2}{n-1}} = 0.82
22=10.82\sqrt{\frac{2}{2}} = 1 \neq 0.82
yˉ\bar{y}の標準偏差が163.3と与えられているので、
i=1n(yiyˉ)2n1=163.3\sqrt{\frac{\sum_{i=1}^{n} (y_i - \bar{y})^2}{n-1}} = 163.3
800002=200163.3\sqrt{\frac{80000}{2}} = 200 \neq 163.3
問題文にある式を見てみると、
rxy=10.82×()×13{(3)(300500)+(33)(500)+(3)(500)}r_{xy} = \frac{1}{0.82 \times (エ)} \times \frac{1}{3} \{ (オ-3)(300-500) + (3-3)(カ-500) + (キ-3)(ク-500) \}
i=1n(xixˉ)(yiyˉ)=(23)(300500)+(33)(700500)+(43)(500500)=(1)(200)+0+(1)(0)=200\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y}) = (2-3)(300-500) + (3-3)(700-500) + (4-3)(500-500) = (-1)(-200) + 0 + (1)(0) = 200
rxy=2002×80000=200160000=200400=0.5r_{xy} = \frac{200}{\sqrt{2} \times \sqrt{80000}} = \frac{200}{\sqrt{160000}} = \frac{200}{400} = 0.5
0.5=10.82×()×13{(23)(300500)+(33)(700500)+(43)(500500)}0.5 = \frac{1}{0.82 \times (エ)} \times \frac{1}{3} \{ (2-3)(300-500) + (3-3)(700-500) + (4-3)(500-500) \}
0.5=10.82×()×13{(1)(200)+(0)(200)+(1)(0)}0.5 = \frac{1}{0.82 \times (エ)} \times \frac{1}{3} \{ (-1)(-200) + (0)(200) + (1)(0) \}
0.5=10.82×()×20030.5 = \frac{1}{0.82 \times (エ)} \times \frac{200}{3}
0.82×()=2003×0.5=4003=133.333...0.82 \times (エ) = \frac{200}{3 \times 0.5} = \frac{400}{3} = 133.333...
()=4003×0.82=4002.46162.6(エ) = \frac{400}{3 \times 0.82} = \frac{400}{2.46} \approx 162.6
i=1n(xixˉ)2=(23)2+(33)2+(43)2=1+0+1=2\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})^2 = (2-3)^2+(3-3)^2+(4-3)^2 = 1+0+1 = 2
i=1n(yiyˉ)2=(300500)2+(700500)2+(500500)2=40000+40000+0=80000\sum_{i=1}^{n} (y_i - \bar{y})^2 = (300-500)^2+(700-500)^2+(500-500)^2 = 40000+40000+0 = 80000
したがって、0.8231=0.8221.1590.82\sqrt{3-1}=0.82\sqrt{2} \approx 1.159
163.331=163.32230.9163.3\sqrt{3-1}=163.3\sqrt{2} \approx 230.9
10.82×31163.3×3\frac{1}{0.82 \times \sqrt{3}} * \frac{1}{163.3 \times \sqrt{3}}
1/31/3
0.5=1(xxˉ)2×1(yyˉ)2(xxˉ)(yyˉ)0.5 = \frac{1}{\sqrt{\sum (x-\bar{x})^2}} \times \frac{1}{\sqrt{\sum (y-\bar{y})^2}} \sum (x-\bar{x})(y-\bar{y})
r=2000.82163.3=0.95n1=0.821163.3=133.806r = \frac{200}{0.82*163.3}* =0.95\sqrt{n-1}=0.82 * 1 *163.3 =133.806
$\frac{200}{1.16*230.9} * 3= 230.85/1=230
よって、r=0.5r = 0.5
エに該当するのは3
ケは0.5

3. 最終的な答え

ア=3
イ=3
ウ=500
エ=1
オ=2
カ=700
キ=4
ク=500
ケ=0.5

「確率論・統計学」の関連問題

グラフは4〜5年前と比較した食品別小売価格の変化を示しており、「かなり安くなった」、「少し安くなった」、「変わらない」、「少し高くなった」、「かなり高くなった」、「わからない・無回答」の割合が食品ごと...

グラフ統計分析割合比較
2025/5/26

与えられた問題は、1から4の数字を重複を許して並べて作られる4桁の自然数に関する確率の問題です。具体的には、特定の条件を満たす自然数の個数や、引いたカードに書かれた数字に関する確率を計算します。

確率場合の数組み合わせ順列重複順列
2025/5/26

母平均1、母標準偏差1の母集団から大きさ $n$ の無作為標本を抽出する。標本平均 $\bar{X}$ が0.9以上1.1以下である確率を、$n = 100, 400$ の場合について考察する。$n=...

統計的推測標本平均正規分布標準正規分布確率
2025/5/26

マンションPの住民の年齢別の割合が表で与えられています。15歳から64歳の住民数が240人のとき、15歳から64歳の男性の割合 $a$ を求めます。マンションPの住民の総数は400人です。

割合統計人口
2025/5/26

あるクラスの生徒40人について通学方法を調べたところ、自転車を利用する人が13人、バスを利用する人が16人、自転車もバスも利用する人が5人いた。以下の問いに答えよ。 (1) 自転車もバスも利用しない人...

集合包含と排除の原理統計
2025/5/26

314人の大学生にアンケートを実施したところ、寿司が好きな人は207人、焼肉が好きで寿司が苦手な人は46人であった。寿司と焼肉の両方が苦手な人は何人か求める。

集合アンケート包含と排除の原理
2025/5/26

ある高校生がサッカーのフリーキックを2回蹴る。1回目の成功率は0.7、2回目の成功率は0.8である。2回のうち1回だけ成功する確率を求めよ。

確率事象独立事象確率の加法定理
2025/5/26

クイズの第一問を正解する確率が0.6、第二問を正解する確率が0.3であるとき、2問とも正解できない確率を求めます。

確率独立事象確率の計算
2025/5/26

大小2つのサイコロを同時に振ったとき、出た目の数の和が4の倍数になる確率を求める問題です。

確率サイコロ場合の数確率の計算
2025/5/26

ある大学で108人の学生に対して国語と数学の試験を行ったところ、国語の不合格者は36人、数学の合格者は65人、両方とも合格した者は48人でした。両方とも不合格であった者は何人か求める問題です。

集合ベン図場合の数条件付き確率
2025/5/26