与えられた問題は、1から4の数字を重複を許して並べて作られる4桁の自然数に関する確率の問題です。具体的には、特定の条件を満たす自然数の個数や、引いたカードに書かれた数字に関する確率を計算します。

確率論・統計学確率場合の数組み合わせ順列重複順列
2025/5/26

1. 問題の内容

与えられた問題は、1から4の数字を重複を許して並べて作られる4桁の自然数に関する確率の問題です。具体的には、特定の条件を満たす自然数の個数や、引いたカードに書かれた数字に関する確率を計算します。

2. 解き方の手順

(1) 1から4までの数字を重複を許して並べてできる4桁の自然数の総数を求めます。各桁は4通りの数字を選ぶことができるので、全部で 4×4×4×4=444 \times 4 \times 4 \times 4 = 4^4 個の自然数ができます。
(2) (1)の自然数のうち、1から4までの数字を重複なく使ってできるものの個数を求めます。これは4つの数字を並べる順列の数なので、4!=4×3×2×14! = 4 \times 3 \times 2 \times 1 個です。
(3) 異なる2つの数字を2回ずつ使ってできるものの個数を求めます。
(i) 1から4までの数字から異なる2つを選ぶ選び方は、4C2=4×32×1_4C_2 = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} 通りです。
(ii) 選んだ2つの数字のうち小さい方を置く2か所の決め方は、4つの場所から2つを選ぶ組み合わせなので、4C2=4×32×1_4C_2 = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} 通りです。
(iii) (i)と(ii)より、求める個数は、4×32×1×4×32×1=6×6\frac{4 \times 3}{2 \times 1} \times \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6 \times 6 個です。
(4) (1)の自然数を書き出したカードから1枚引くときの確率を求めます。
- 4つとも同じ数字である確率は、4つの数字から1つを選ぶだけなので4通り。確率は 4256\frac{4}{256}
- 2回現れる数字が2つある確率を求めます。例えば、1122の様な数。まず、2種類の数字の選び方が 4C2=6_4C_2 = 6通り。それらの並べ方は4!2!2!=6\frac{4!}{2!2!} = 6通り。よって全部で6×6=366 \times 6 = 36通り。確率は36256\frac{36}{256}
- 3回現れる数字が1つと、1回だけ現れる数字が1つある確率を求めます。例えば、1112の様な数。まず、3回現れる数字の選び方が4通り。次に、1回現れる数字の選び方が3通り。それらの並べ方は4!3!=4\frac{4!}{3!} = 4通り。よって全部で4×3×4=484 \times 3 \times 4 = 48通り。確率は48256\frac{48}{256}
- 2回現れる数字が1つと、1回だけ現れる数字が2つある確率を求めます。例えば、1123の様な数。まず、2回現れる数字の選び方が4通り。次に、1回現れる数字2つの選び方が3C2=3_3C_2 = 3通り。それらの並べ方は4!2!=12\frac{4!}{2!} = 12通り。よって全部で4×3×12=1444 \times 3 \times 12 = 144通り。確率は144256\frac{144}{256}

3. 最終的な答え

(1) アイウ: 256
(2) エオ: 24
(3) (i) 力: 6
(ii) キ: 6
(iii) クケ: 36
(4) コ: 4/256 = 1/64
ス/セソ: 36/256 = 9/64
タ/チッ: 48/256 = 3/16
テ/トナ: 144/256 = 9/16

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