野球チームA, Bの過去15年間の対戦結果から、AとBの間に力の差があるかを、有意水準5%で検定する問題です。 (1)では、2009年から2018年までの100試合の結果を用いて、二項分布に従う確率変数Xの期待値と標準偏差を求め、標準化された変数$Z_1$を計算します。 (2)では、2019年から2023年までの50試合の結果を用いて、同様に標準化された変数$Z_2$を計算します。

確率論・統計学仮説検定二項分布期待値標準偏差統計
2025/5/28

1. 問題の内容

野球チームA, Bの過去15年間の対戦結果から、AとBの間に力の差があるかを、有意水準5%で検定する問題です。
(1)では、2009年から2018年までの100試合の結果を用いて、二項分布に従う確率変数Xの期待値と標準偏差を求め、標準化された変数Z1Z_1を計算します。
(2)では、2019年から2023年までの50試合の結果を用いて、同様に標準化された変数Z2Z_2を計算します。

2. 解き方の手順

(1)
* Aが勝つ確率をp=12p = \frac{1}{2}、試合数をn=100n=100とした二項分布B(100,12)B(100, \frac{1}{2})に従う。
* 期待値m1m_1は、m1=np=100×12=50m_1 = np = 100 \times \frac{1}{2} = 50
* 標準偏差σ1\sigma_1は、σ1=np(1p)=100×12×12=25=5 \sigma_1 = \sqrt{np(1-p)} = \sqrt{100 \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2}} = \sqrt{25} = 5
* X=60X=60のとき、Z1=Xm1σ1=60505=105=2Z_1 = \frac{X - m_1}{\sigma_1} = \frac{60 - 50}{5} = \frac{10}{5} = 2
(2)
* Aが勝つ確率をp=12p = \frac{1}{2}、試合数をn=50n=50とした二項分布B(50,12)B(50, \frac{1}{2})に従う。
* 期待値m2m_2は、m2=np=50×12=25m_2 = np = 50 \times \frac{1}{2} = 25
* 標準偏差σ2\sigma_2は、σ2=np(1p)=50×12×12=504=252=52=522 \sigma_2 = \sqrt{np(1-p)} = \sqrt{50 \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2}} = \sqrt{\frac{50}{4}} = \sqrt{\frac{25}{2}} = \frac{5}{\sqrt{2}} = \frac{5\sqrt{2}}{2}
* Y=30Y=30のとき、Z2=Ym2σ2=3025522=5522=22=2Z_2 = \frac{Y - m_2}{\sigma_2} = \frac{30 - 25}{\frac{5\sqrt{2}}{2}} = \frac{5}{\frac{5\sqrt{2}}{2}} = \frac{2}{\sqrt{2}} = \sqrt{2}
2=1.4142\sqrt{2}=1.4142を使うと、Z21.4142Z_2 \approx 1.4142

3. 最終的な答え

(1) サシ = 50, ス = 5, セ = 2
(2) ソ = 1, タチツ = 4142

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