原点にある点Pが、サイコロを投げるごとに以下の規則で移動する。 - 1または2の目が出たとき、x軸方向に+1移動 - 3または4の目が出たとき、y軸方向に+1移動 - 5の目が出たとき、x軸方向に+1、y軸方向に+1移動 - 6の目が出たとき、移動しない (1) サイコロを2回投げた後、点Pが(2,2)にいる確率を求める。 (2) サイコロを4回投げた後、点Pが(2,2)にいる確率を求める。

確率論・統計学確率サイコロ確率分布組み合わせ
2025/5/28

1. 問題の内容

原点にある点Pが、サイコロを投げるごとに以下の規則で移動する。
- 1または2の目が出たとき、x軸方向に+1移動
- 3または4の目が出たとき、y軸方向に+1移動
- 5の目が出たとき、x軸方向に+1、y軸方向に+1移動
- 6の目が出たとき、移動しない
(1) サイコロを2回投げた後、点Pが(2,2)にいる確率を求める。
(2) サイコロを4回投げた後、点Pが(2,2)にいる確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) 2回サイコロを投げて(2,2)に到達するパターンを考える。
サイコロの目の出方は全部で 6×6=366 \times 6 = 36 通りである。
* 5が2回出る場合:(1,1) + (1,1) = (2,2) 確率 = 1/6×1/6=1/361/6 \times 1/6 = 1/36
* x方向に+1される目がa回、y方向に+1される目がb回、5の目以外が出なかった回数がc回とすると、
a×1+0×b+1×c=2a \times 1 + 0 \times b + 1 \times c=2
0×a+1×b+1×c=20 \times a + 1 \times b + 1 \times c=2
-x方向に+1される目が2回、y方向に+1される目が2回の場合:(1,2)が2回、(2,1)が2回の場合、
確率は、(26)2×(26)2(\frac{2}{6})^2 \times (\frac{2}{6})^2ではない。なぜなら5の目が出るパターンも考える必要があるからである。
まずサイコロの目の出方の組み合わせで場合分けする。
- 5の目が1回、1か2の目が1回:(5,1or2), (1or2,5) よって、(16×26)×2=436(\frac{1}{6} \times \frac{2}{6}) \times 2 = \frac{4}{36}
- 3か4の目が1回、1か2の目が1回:ない(x方向とy方向が1ずつで到達不可能)
- 1か2の目が2回、3か4の目が2回:ない(合計4回サイコロを振る必要がある)
(2) 4回サイコロを投げて(2,2)に到達するパターンを考える。
サイコロの目の出方は全部で 6×6×6×6=12966 \times 6 \times 6 \times 6 = 1296 通りである。
- 5の目が2回、6の目が2回:(42)×(16)2×(16)2=6×(136)2=61296=1216{4 \choose 2} \times (\frac{1}{6})^2 \times (\frac{1}{6})^2 = 6 \times (\frac{1}{36})^2 = \frac{6}{1296} = \frac{1}{216}
- 5の目が1回、1か2の目が1回、3か4の目が1回、6の目が1回: (41)(31)(21)(11)×(16)1×(26)1×(26)1×(16)1=24×41296=961296=227{4 \choose 1}{3 \choose 1}{2 \choose 1}{1 \choose 1} \times (\frac{1}{6})^1 \times (\frac{2}{6})^1 \times (\frac{2}{6})^1 \times (\frac{1}{6})^1 = 24 \times \frac{4}{1296} = \frac{96}{1296} = \frac{2}{27}
- 1か2の目が2回、3か4の目が2回: (42)×(26)2×(26)2=6×161296=961296=227{4 \choose 2} \times (\frac{2}{6})^2 \times (\frac{2}{6})^2 = 6 \times \frac{16}{1296} = \frac{96}{1296} = \frac{2}{27}
したがって、合計の確率は、1216+961296+961296=1216+1921296=6+1921296=1981296=1172\frac{1}{216} + \frac{96}{1296} + \frac{96}{1296} = \frac{1}{216} + \frac{192}{1296} = \frac{6 + 192}{1296} = \frac{198}{1296} = \frac{11}{72}

3. 最終的な答え

(1) さいころを2回投げた後、点Pが点 (2,2)にある確率: 136\frac{1}{36} + 436\frac{4}{36} = 536\frac{5}{36}
(2) さいころを4回投げた後、点Pが点 (2,2)にある確率: 1172\frac{11}{72}

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