$y = 2\sin(3x + \frac{\pi}{2})$ のグラフについて、$x \ge 0$ の範囲で、$x$ がどのような値のときに初めて最大値、0、最小値、2回目の0、2回目の最大値をとるかを求める問題です。

解析学三角関数グラフ周期最大値最小値
2025/5/26

1. 問題の内容

y=2sin(3x+π2)y = 2\sin(3x + \frac{\pi}{2}) のグラフについて、x0x \ge 0 の範囲で、xx がどのような値のときに初めて最大値、0、最小値、2回目の0、2回目の最大値をとるかを求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、y=2sin(3x+π2)y = 2\sin(3x + \frac{\pi}{2}) のグラフの周期を求めます。sin\sin の周期は 2π2\pi なので、3x+π23x + \frac{\pi}{2} の周期が 2π2\pi となるためには、
3x=2π3x = 2\pi
x=2π3x = \frac{2\pi}{3}
したがって、yy の周期は 2π3\frac{2\pi}{3} となります。
また、sin\sin関数の最大値は1、最小値は-1であり、y=2sin(3x+π2)y=2\sin(3x+\frac{\pi}{2}) なので、最大値は2、最小値は-2となります。
次に、3x+π23x + \frac{\pi}{2} の値がどのようなときに最大値、0、最小値となるかを考えます。
- 最大値をとるとき: 3x+π2=π2+2nπ3x + \frac{\pi}{2} = \frac{\pi}{2} + 2n\pi (nnは整数)
3x=2nπ3x = 2n\pi
x=2nπ3x = \frac{2n\pi}{3}
x0x \ge 0 で初めて最大値をとるのは n=0n=0 のときで、 x=0x = 0 のとき、y=2sin(π2)=2y = 2\sin(\frac{\pi}{2}) = 2
よって、[ケ] = 0, [コ] = 2
- y=0y=0となるとき: 3x+π2=nπ3x + \frac{\pi}{2} = n\pi (nnは整数)
3x=nππ2=(n12)π3x = n\pi - \frac{\pi}{2} = (n - \frac{1}{2})\pi
x=(2n1)π6x = \frac{(2n-1)\pi}{6}
x0x \ge 0 で初めて y=0y=0 となるのは n=1n=1 のときで、x=π6x = \frac{\pi}{6}
よって、[サ] = 1, [シ] = 6
- 最小値をとるとき: 3x+π2=3π2+2nπ3x + \frac{\pi}{2} = \frac{3\pi}{2} + 2n\pi (nnは整数)
3x=π+2nπ=(2n+1)π3x = \pi + 2n\pi = (2n+1)\pi
x=(2n+1)π3x = \frac{(2n+1)\pi}{3}
x0x \ge 0 で初めて最小値をとるのは n=0n=0 のときで、x=π3x = \frac{\pi}{3}
よって、[ス] = 1, [セ] = 3, [ソ] = -2
- y=0y=0となるとき(2回目): x=(2n1)π6x = \frac{(2n-1)\pi}{6}
n=2n=2 のとき、x=3π6=π2x = \frac{3\pi}{6} = \frac{\pi}{2}
よって、[タ] = 1, [チ] = 2
- 最大値をとるとき(2回目): x=2nπ3x = \frac{2n\pi}{3}
 n=1n=1 のとき、x=2π3x = \frac{2\pi}{3}
よって、[ツ] = 2, [テ] = 3

3. 最終的な答え

ケ = 0
コ = 2
サ = 1
シ = 6
ス = 1
セ = 3
ソ = -2
タ = 1
チ = 2
ツ = 2
テ = 3

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