複素数平面上の点 $z$ が原点を中心とする半径 $\sqrt{2}$ の円周上を動くとき、複素数 $w = \frac{z-1}{z-i}$ で表される点 $w$ の描く図形を求める。

幾何学複素数平面複素数図形
2025/5/26

1. 問題の内容

複素数平面上の点 zz が原点を中心とする半径 2\sqrt{2} の円周上を動くとき、複素数 w=z1ziw = \frac{z-1}{z-i} で表される点 ww の描く図形を求める。

2. 解き方の手順

まず、w=z1ziw = \frac{z-1}{z-i}zz について解く。
w(zi)=z1w(z-i) = z-1
wzwi=z1wz - wi = z - 1
wzz=wi1wz - z = wi - 1
z(w1)=wi1z(w-1) = wi - 1
したがって、
z=wi1w1z = \frac{wi-1}{w-1}
zz は原点を中心とする半径 2\sqrt{2} の円周上を動くので、z=2|z| = \sqrt{2} が成り立つ。
これを上の式に代入すると、
wi1w1=2\left|\frac{wi-1}{w-1}\right| = \sqrt{2}
wi1=2w1|wi-1| = \sqrt{2} |w-1|
ここで、w=x+yiw = x+yi とおく(x,yx, y は実数)。すると、
i(x+yi)1=2(x+yi)1|i(x+yi)-1| = \sqrt{2} |(x+yi)-1|
xiy1=2x1+yi|xi-y-1| = \sqrt{2} |x-1+yi|
y1+xi=2x1+yi|-y-1+xi| = \sqrt{2} |x-1+yi|
(y1)2+x2=2(x1)2+y2\sqrt{(-y-1)^2 + x^2} = \sqrt{2} \sqrt{(x-1)^2 + y^2}
両辺を2乗して、
(y+1)2+x2=2((x1)2+y2)(y+1)^2 + x^2 = 2((x-1)^2 + y^2)
y2+2y+1+x2=2(x22x+1+y2)y^2+2y+1 + x^2 = 2(x^2 - 2x + 1 + y^2)
y2+2y+1+x2=2x24x+2+2y2y^2+2y+1 + x^2 = 2x^2 - 4x + 2 + 2y^2
0=x24x+y22y+10 = x^2 - 4x + y^2 - 2y + 1
x24x+4+y22y+1=4x^2 - 4x + 4 + y^2 - 2y + 1 = 4
(x2)2+(y1)2=4(x-2)^2 + (y-1)^2 = 4
これは、中心 (2,1)(2, 1)、半径 22 の円を表す。
ただし、w=1w = 1 のとき、zz が存在しないので、w=1w=1 となる点を除く。

3. 最終的な答え

中心 2+i2+i、半径 22 の円。ただし、w=1w=1(点 1+0i1+0i)を除く。

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