平面上に $OA=1$, $OB=\sqrt{2}$, $\cos \angle AOB = \frac{1}{2}$ である $\triangle OAB$ がある。辺 $AB$ を $1:2$ に内分する点を $P$ とする。$OP$ を $OA$ と $OB$ で表し、直線 $OP$ に関して点 $A$ と対称な点を $Q$ とする。線分 $AQ$ と直線 $OP$ の交点を $H$ とし、$OQ$ を $OA$ と $OB$ で表す。さらに直線 $OQ$ と直線 $AB$ の交点を $R$ とする。

幾何学ベクトル内分点対称点平面幾何
2025/6/22

1. 問題の内容

平面上に OA=1OA=1, OB=2OB=\sqrt{2}, cosAOB=12\cos \angle AOB = \frac{1}{2} である OAB\triangle OAB がある。辺 ABAB1:21:2 に内分する点を PP とする。OPOPOAOAOBOB で表し、直線 OPOP に関して点 AA と対称な点を QQ とする。線分 AQAQ と直線 OPOP の交点を HH とし、OQOQOAOAOBOB で表す。さらに直線 OQOQ と直線 ABAB の交点を RR とする。

2. 解き方の手順

まず、点 PP が辺 ABAB1:21:2 に内分するので、
OP=2OA+OB3=23OA+13OBOP = \frac{2OA + OB}{3} = \frac{2}{3} OA + \frac{1}{3} OB
よって、ア=23\frac{2}{3}, イ=13\frac{1}{3}
ウ=23\frac{2}{3}, オ=13\frac{1}{3}, カ=33
HH は線分 AQAQ の中点なので、OHOH は直線 OPOP 上にあるから、
OH=kOPOH = k OP と表せる。
OQ=OA+2AHOQ = OA + 2AH であり、 AH=OQ/2OA/2AH = OQ/2 - OA/2
OHAQOH \perp AQ より OAAQOA \perp AQ であるから OAAQ=0OA \cdot AQ = 0.
AQ=OQOAAQ = OQ - OA なので OA(OQOA)=0OA \cdot (OQ - OA) = 0.
よって OAOQ=OAOA=OA2=1OA \cdot OQ = OA \cdot OA = |OA|^2 = 1.
OQ=sOA+tOBOQ = s OA + t OB とすると OAOQ=sOA2+t(OAOB)=s+tOAOBcosAOB=s+t1212=s+t=1OA \cdot OQ = s |OA|^2 + t (OA \cdot OB) = s + t |OA| |OB| \cos \angle AOB = s + t \cdot 1 \cdot \sqrt{2} \cdot \frac{1}{\sqrt{2}} = s + t = 1.
OQ=OA+2AHOQ = OA + 2 AHOH=kOP=2k3OA+k3OBOH = kOP = \frac{2k}{3} OA + \frac{k}{3} OB を代入して、
OQ=OA+2(OHOA)=2OHOA=2(2k3OA+k3OB)OA=(4k31)OA+2k3OBOQ = OA + 2(OH - OA) = 2OH - OA = 2 (\frac{2k}{3} OA + \frac{k}{3} OB) - OA = (\frac{4k}{3} - 1) OA + \frac{2k}{3} OB
s=4k31s = \frac{4k}{3} - 1 , t=2k3t = \frac{2k}{3}
s+t=4k31+2k3=6k31=2k1=1s+t = \frac{4k}{3} - 1 + \frac{2k}{3} = \frac{6k}{3} - 1 = 2k - 1 = 1
2k=22k = 2 より k=1k = 1
OHOP=k=1\frac{OH}{OP} = k = 1, よってス OAAQOA \perp AQ である。
したがって k=1k = 1 なので、セン =1=1
OQ=(4k31)OA+2k3OB=13OA+23OBOQ = (\frac{4k}{3} - 1) OA + \frac{2k}{3} OB = \frac{1}{3} OA + \frac{2}{3} OB
ツ=13\frac{1}{3} テ=23\frac{2}{3} ト=33 ナ=33
また、AR=nABAR = n AB とすると、OR=OA+nAB=OA+n(OBOA)=(1n)OA+nOBOR = OA + n AB = OA + n(OB - OA) = (1-n)OA + n OB.
また、RR は直線 OQOQ 上にあるので、OR=mOQ=m3OA+2m3OBOR = m OQ = \frac{m}{3} OA + \frac{2m}{3} OB
係数比較して、1n=m31-n = \frac{m}{3}, n=2m3n = \frac{2m}{3}.
12m3=m31 - \frac{2m}{3} = \frac{m}{3}, 1=3m31 = \frac{3m}{3}, m=1m = 1.
n=23n = \frac{2}{3}
OR=13OA+23OBOR = \frac{1}{3} OA + \frac{2}{3} OB
ネ=13\frac{1}{3} ヌ=23\frac{2}{3}
PR=OROP=(13OA+23OB)(23OA+13OB)=13OA+13OB=13(OBOA)=13ABPR = OR - OP = (\frac{1}{3} OA + \frac{2}{3} OB) - (\frac{2}{3} OA + \frac{1}{3} OB) = -\frac{1}{3} OA + \frac{1}{3} OB = \frac{1}{3} (OB - OA) = \frac{1}{3} AB
PRAB=13\frac{PR}{AB} = \frac{1}{3}
ヒフ=33

3. 最終的な答え

ア=23\frac{2}{3}, イ=13\frac{1}{3}, ウ=23\frac{2}{3}, オ=13\frac{1}{3}, カ=33
ス=OAAQOA \perp AQ
セン=11, ツ=13\frac{1}{3}, テ=23\frac{2}{3}, ト=33, ナ=33, ネ=13\frac{1}{3}, ヌ=23\frac{2}{3}, ヒフ=33

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