与えられた関数の最大値と最小値を指定された範囲内で求めます。具体的には、以下の6つの関数について、それぞれ定義された $x$ の範囲における最大値と最小値を求めます。 (1) $y=3x^2$ ($1 \le x \le 3$) (2) $y=-\frac{1}{2}x^2$ ($-2 \le x \le 1$) (3) $y=x^2-2x-3$ ($-2 \le x \le 5$) (4) $y=-2x^2-4x+1$ ($-1 \le x \le 1$) (5) $y=2x^2-3x+4$ ($-1 \le x \le 2$) (6) $y=-\frac{1}{2}x^2+2x$ ($-2 \le x \le 0$)

代数学二次関数最大値最小値平方完成関数のグラフ
2025/5/26

1. 問題の内容

与えられた関数の最大値と最小値を指定された範囲内で求めます。具体的には、以下の6つの関数について、それぞれ定義された xx の範囲における最大値と最小値を求めます。
(1) y=3x2y=3x^2 (1x31 \le x \le 3)
(2) y=12x2y=-\frac{1}{2}x^2 (2x1-2 \le x \le 1)
(3) y=x22x3y=x^2-2x-3 (2x5-2 \le x \le 5)
(4) y=2x24x+1y=-2x^2-4x+1 (1x1-1 \le x \le 1)
(5) y=2x23x+4y=2x^2-3x+4 (1x2-1 \le x \le 2)
(6) y=12x2+2xy=-\frac{1}{2}x^2+2x (2x0-2 \le x \le 0)

2. 解き方の手順

各関数について、最大値と最小値を求める手順は以下の通りです。
(1) y=3x2y=3x^2 (1x31 \le x \le 3)
この関数は下に凸な放物線です。範囲内で xx が大きいほど yy の値も大きくなるので、x=3x=3 で最大値、x=1x=1 で最小値を取ります。
x=1x=1 のとき y=3(1)2=3y=3(1)^2=3
x=3x=3 のとき y=3(3)2=27y=3(3)^2=27
(2) y=12x2y=-\frac{1}{2}x^2 (2x1-2 \le x \le 1)
この関数は上に凸な放物線です。x=0x=0 で最大値を取り、範囲の端点で最小値の候補を探します。
x=0x=0 のとき y=12(0)2=0y=-\frac{1}{2}(0)^2=0
x=2x=-2 のとき y=12(2)2=2y=-\frac{1}{2}(-2)^2=-2
x=1x=1 のとき y=12(1)2=12y=-\frac{1}{2}(1)^2=-\frac{1}{2}
(3) y=x22x3y=x^2-2x-3 (2x5-2 \le x \le 5)
平方完成すると y=(x1)24y=(x-1)^2-4 となります。これは下に凸な放物線で、頂点は (1,4)(1, -4) です。範囲内で頂点を含むので、x=1x=1 で最小値を取ります。最大値は範囲の端点で候補を探します。
x=1x=1 のとき y=(1)22(1)3=4y=(1)^2-2(1)-3 = -4
x=2x=-2 のとき y=(2)22(2)3=4+43=5y=(-2)^2-2(-2)-3 = 4+4-3=5
x=5x=5 のとき y=(5)22(5)3=25103=12y=(5)^2-2(5)-3 = 25-10-3=12
(4) y=2x24x+1y=-2x^2-4x+1 (1x1-1 \le x \le 1)
平方完成すると y=2(x+1)2+3y=-2(x+1)^2+3 となります。これは上に凸な放物線で、頂点は (1,3)(-1, 3) です。範囲内で頂点を含むので、x=1x=-1 で最大値を取ります。最小値は範囲の端点で候補を探します。
x=1x=-1 のとき y=2(1)24(1)+1=2+4+1=3y=-2(-1)^2-4(-1)+1 = -2+4+1=3
x=1x=1 のとき y=2(1)24(1)+1=24+1=5y=-2(1)^2-4(1)+1 = -2-4+1=-5
(5) y=2x23x+4y=2x^2-3x+4 (1x2-1 \le x \le 2)
平方完成すると y=2(x34)2+238y=2(x-\frac{3}{4})^2+\frac{23}{8} となります。これは下に凸な放物線で、頂点は (34,238)(\frac{3}{4}, \frac{23}{8}) です。範囲内で頂点を含むので、x=34x=\frac{3}{4} で最小値を取ります。最大値は範囲の端点で候補を探します。
x=34x=\frac{3}{4} のとき y=2(34)23(34)+4=9894+4=918+328=238y=2(\frac{3}{4})^2-3(\frac{3}{4})+4=\frac{9}{8}-\frac{9}{4}+4=\frac{9-18+32}{8}=\frac{23}{8}
x=1x=-1 のとき y=2(1)23(1)+4=2+3+4=9y=2(-1)^2-3(-1)+4 = 2+3+4=9
x=2x=2 のとき y=2(2)23(2)+4=86+4=6y=2(2)^2-3(2)+4 = 8-6+4=6
(6) y=12x2+2xy=-\frac{1}{2}x^2+2x (2x0-2 \le x \le 0)
平方完成すると y=12(x2)2+2y=-\frac{1}{2}(x-2)^2+2 となります。これは上に凸な放物線で、頂点は (2,2)(2, 2) です。範囲内で頂点を含まないので、最大値は範囲の端点で候補を探します。また、最小値も範囲の端点です。
x=2x=-2 のとき y=12(2)2+2(2)=24=6y=-\frac{1}{2}(-2)^2+2(-2) = -2-4=-6
x=0x=0 のとき y=12(0)2+2(0)=0y=-\frac{1}{2}(0)^2+2(0) = 0

3. 最終的な答え

(1) 最大値: 27 (x=3x=3), 最小値: 3 (x=1x=1)
(2) 最大値: 0 (x=0x=0), 最小値: -2 (x=2x=-2)
(3) 最大値: 12 (x=5x=5), 最小値: -4 (x=1x=1)
(4) 最大値: 3 (x=1x=-1), 最小値: -5 (x=1x=1)
(5) 最大値: 9 (x=1x=-1), 最小値: 238\frac{23}{8} (x=34x=\frac{3}{4})
(6) 最大値: 0 (x=0x=0), 最小値: -6 (x=2x=-2)

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