ばね定数 $k = 49 \text{ N/m}$ のばねの一端を固定し、自然長より $x = 0.20 \text{ m}$ 縮めて質量 $m = 0.40 \text{ kg}$ の物体を置く。手を放したとき、物体がなめらかな斜面を何メートル上がるかを求める。重力加速度の大きさは $g = 9.8 \text{ m/s}^2$ とする。

応用数学力学エネルギー保存則弾性エネルギー位置エネルギー
2025/3/25

1. 問題の内容

ばね定数 k=49 N/mk = 49 \text{ N/m} のばねの一端を固定し、自然長より x=0.20 mx = 0.20 \text{ m} 縮めて質量 m=0.40 kgm = 0.40 \text{ kg} の物体を置く。手を放したとき、物体がなめらかな斜面を何メートル上がるかを求める。重力加速度の大きさは g=9.8 m/s2g = 9.8 \text{ m/s}^2 とする。

2. 解き方の手順

この問題は、ばねの弾性エネルギーが物体の位置エネルギーに変換されることを利用して解きます。
ステップ1: ばねの弾性エネルギーを計算する。
ばねの弾性エネルギー UU は、ばね定数 kk と縮み xx を用いて、
U=12kx2U = \frac{1}{2}kx^2
と表されます。与えられた値を代入すると、
U=12(49 N/m)(0.20 m)2=12×49×0.04=0.98 JU = \frac{1}{2} (49 \text{ N/m}) (0.20 \text{ m})^2 = \frac{1}{2} \times 49 \times 0.04 = 0.98 \text{ J}
となります。
ステップ2: 物体の位置エネルギーを計算する。
物体が高さ hh まで上がったときの位置エネルギー VV は、
V=mghV = mgh
と表されます。
ステップ3: エネルギー保存則を適用する。
ばねの弾性エネルギーが全て物体の位置エネルギーに変換されると考えると、
U=VU = V
が成り立ちます。したがって、
0.98 J=(0.40 kg)(9.8 m/s2)h0.98 \text{ J} = (0.40 \text{ kg}) (9.8 \text{ m/s}^2) h
となります。
ステップ4: 高さ hh を計算する。
上記の式から hh を求めます。
h=0.98(0.40)(9.8)=0.983.92=0.25 mh = \frac{0.98}{(0.40)(9.8)} = \frac{0.98}{3.92} = 0.25 \text{ m}
となります。

3. 最終的な答え

物体が上がる高さは 0.25 m0.25 \text{ m} です。

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