図1に示すように、4つの力 $P_1$, $P_2$, $P_3$, $P_4$ が釣り合っている。$P_1 = 6 \text{kN}$ のとき、$P_2$ の値を5つの選択肢から選ぶ。図には距離の情報が示されており、左上の点から $P_2$ までの距離は2m、そこから $P_3$ までの距離も2mである。また、図の横方向の距離はそれぞれ4mと4mである。

応用数学力の釣り合いモーメント力学ベクトル
2025/4/11

1. 問題の内容

図1に示すように、4つの力 P1P_1, P2P_2, P3P_3, P4P_4 が釣り合っている。P1=6kNP_1 = 6 \text{kN} のとき、P2P_2 の値を5つの選択肢から選ぶ。図には距離の情報が示されており、左上の点から P2P_2 までの距離は2m、そこから P3P_3 までの距離も2mである。また、図の横方向の距離はそれぞれ4mと4mである。

2. 解き方の手順

力が釣り合っているとき、任意の点まわりのモーメントの和はゼロになる。ここでは点P3まわりのモーメントを考える。反時計回りを正とすると、
P1P_1 によるモーメントは 6kN×8m=48kNm6 \text{kN} \times 8 \text{m} = 48 \text{kN} \cdot \text{m} (反時計回り)
P2P_2 によるモーメントは P2×4m- P_2 \times 4 \text{m} (時計回り)
P4P_4 によるモーメントは P4×4m- P_4 \times 4 \text{m} (時計回り)
モーメントのつり合いの式は
484P24P4=048 - 4 P_2 - 4 P_4 = 0
よって、 P2+P4=12P_2 + P_4 = 12 となる。
次に、鉛直方向の力のつり合いを考えると、 P1P_1 の鉛直方向成分と P3P_3 の鉛直方向成分が釣り合っている。水平方向の力のつり合いを考えると、P2P_2P4P_4P3P_3 の水平方向成分が釣り合っている。
P1P_1 が鉛直上向きなので、 P3P_3 の鉛直方向成分も上向きである必要がある。
力のつり合いから、P1=P3sinθP_1 = P_3 \sin \thetaP2+P4=P3cosθP_2 + P_4 = P_3 \cos \thetaの関係が成り立つ。
図からtanθ = 4/4 = 1より、θ=45θ=45度であり、P3=P1/sin45=6/(1/2)=62P_3 = P_1 / \sin45 = 6 / (1/\sqrt{2}) = 6\sqrt{2}となる。
P2+P4=P3cosθ=62/2=6P_2 + P_4 = P_3 \cos \theta = 6\sqrt{2} / \sqrt{2} = 6となる。
モーメントのつり合い P2+P4=12P_2 + P_4 = 12 と 力のつり合い P2+P4=6P_2+P_4 = 6 は同時に満たすことはない。問題文をもう一度よく読むと4つの力が「釣り合っている」とあるので、正しくはモーメントのつり合い条件から P3P_3 周りのモーメントを計算すると、
P1×8P2×4=0P_1 \times 8 - P_2 \times 4 = 0
したがって P2=P1×8/4=6×2=12kNP_2 = P_1 \times 8 / 4 = 6 \times 2 = 12 kN

3. 最終的な答え

4. 12kN

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