単純梁に等分布荷重が作用している時、点Aにおける曲げモーメント $M_A$ と点Bにおける曲げモーメント $M_B$ を求め、選択肢の中から正しい組み合わせを選びます。等分布荷重の大きさは $w = 2 \text{ kN/m}$ で、荷重の作用範囲はA点から左に4mです。A点とB点の距離は1mです。

応用数学構造力学曲げモーメント単純梁等分布荷重
2025/4/11

1. 問題の内容

単純梁に等分布荷重が作用している時、点Aにおける曲げモーメント MAM_A と点Bにおける曲げモーメント MBM_B を求め、選択肢の中から正しい組み合わせを選びます。等分布荷重の大きさは w=2 kN/mw = 2 \text{ kN/m} で、荷重の作用範囲はA点から左に4mです。A点とB点の距離は1mです。

2. 解き方の手順

1. **反力の計算:** まず、支点における反力を計算します。全荷重は $W = w \times 4 = 2 \text{ kN/m} \times 4 \text{ m} = 8 \text{ kN}$ です。

単純梁なので、反力は等しく、
RA=RB=W2=8 kN2=4 kNR_A = R_B = \frac{W}{2} = \frac{8 \text{ kN}}{2} = 4 \text{ kN} となります。
これは、B点における反力RB=4 kNR_B=4 \text{ kN}を意味します。

2. **点Bにおける曲げモーメント $M_B$ の計算:** 点Bから左向きに切断し、断面に作用する曲げモーメント $M_B$ を計算します。

MB=RB×0=4 kN×0 m=0 kNmM_B = R_B \times 0 = 4 \text{ kN} \times 0 \text{ m} = 0 \text{ kNm}
ただし、等分布荷重が作用していないので、点Bにおける曲げモーメントは0ではなく、A点からB点までの距離(1m)を考慮する必要があります。
したがって、点Bの曲げモーメントを計算するには、A点まで遡って計算し、そこからB点までの反力を考慮する必要があります。

3. **点Aにおける曲げモーメント $M_A$ の計算:** 点Aから右向きに切断し、断面に作用する曲げモーメント $M_A$ を計算します。

点Aより右側の荷重は存在しないので、点Aにおける曲げモーメントは、点Aにおける反力によるモーメントのみを考えます。したがって、MAM_A を計算するには、A点より左側の荷重を考慮します。
A点のモーメントは、左側の反力と等分布荷重によって生じます。左側の支点からの反力 RLR_L4 kN4 \text{ kN} です。等分布荷重によるモーメントは、荷重の中心(左端から2mの位置)に荷重が集中していると考えることができます。
よって、
MA=RL×3 m(2 kN/m×3 m)×(3/2) m=4 kN×3 m6 kN×1.5 m=12 kNm9 kNm=3 kNmM_A = R_L \times 3 \text{ m} - (2 \text{ kN/m} \times 3 \text{ m}) \times (3/2) \text{ m} = 4 \text{ kN} \times 3 \text{ m} - 6 \text{ kN} \times 1.5 \text{ m} = 12 \text{ kNm} - 9 \text{ kNm} = 3 \text{ kNm}.

4. **点Bにおける曲げモーメント $M_B$ の計算(再):** 点Bから左向きに切断し、断面に作用する曲げモーメント $M_B$ を計算します。

点Bには反力がありますが、B点と右側支点の間の距離は0なので反力によるモーメントは0です。
したがって、点Bにおける曲げモーメントは、点Aにおける曲げモーメントに等分布荷重の影響を加味することで計算できます。しかし、B点はA点のすぐ右にあるので、簡略化して考えるならば、B点より右には荷重がないため、B点における曲げモーメントも0であるとみなせます。
別の方法として、A点における曲げモーメントから、A点とB点の間の曲げモーメントの差を計算することもできます。
MB=MAw×x2/2=3 kNm2 kN/m×(1 m)2/2=3 kNm1 kNm=2 kNmM_B = M_A - w \times x^2 / 2 = 3 \text{ kNm} - 2 \text{ kN/m} \times (1 \text{ m})^2 / 2 = 3 \text{ kNm} - 1 \text{ kNm} = 2 \text{ kNm}.

5. 解答の確認:選択肢の中で、$M_A=3 \text{ kNm}$ と $M_B = 2 \text{ kNm}$ を満たすのは選択肢3です。

3. 最終的な答え

3

「応用数学」の関連問題

与えられた2つの力とつりあう1つの力を図示する問題です。 つりあうということは、3つの力のベクトル和が0になるということです。

ベクトル力の合成力のつりあい物理
2025/6/7

完全競争市場における企業の総費用曲線が $TC = X^3 - 4X^2 + 8X + 6$ で与えられているとき、操業停止点における生産量(1)を求める問題です。ここでXは生産量です。

経済学最適化微分平均可変費用操業停止点
2025/6/7

完全競争市場における企業の総費用曲線が $TC = X^3 - 4X^2 + 8X + 6$ で与えられているとき、操業停止点価格を求める問題です。ここで、$X$ は生産量を表します。

経済学費用関数最適化微分操業停止点
2025/6/7

完全競争市場におけるある企業の総費用曲線が $TC = X^3 - 24X^2 + 394X$ (Xは生産量) で与えられているとき、この企業の損益分岐点における生産量 (1) を求める問題です。

経済学費用関数損益分岐点微分最適化
2025/6/7

完全競争市場における企業の総費用曲線 $TC = X^3 - 24X^2 + 394X$ が与えられているとき、損益分岐点における生産量と価格を求め、特に損益分岐点価格を答える問題です。

経済学費用関数損益分岐点微分最適化
2025/6/7

地面からの高さ20の位置Sから、水平方向に対して45°または30°の方向にボールを発射したとき、ボールが地面に落下するまでの水平距離を求める問題。そして、どちらの角度で発射した方が遠くまで飛ぶかを判断...

放物運動物理水平距離二次関数
2025/6/7

(1) 2人ゼロ和ゲームの最適な混合戦略を求めます。 (2) 2人非ゼロ和ゲームの混合戦略ナッシュ均衡を求めます。

ゲーム理論混合戦略ゼロ和ゲームナッシュ均衡
2025/6/7

地面から初速度14m/sで鉛直上向きに小球を投げ上げたとき、 (1) 投げ上げてから最高点に達するまでの時間と、 (2) 地面からの最高点の高さを求めよ。 ただし、重力加速度の大きさは$9.8 m/s...

物理力学鉛直投げ上げ運動方程式
2025/6/7

質量 $m$、ばね定数 $k$ の振動子が、ばね定数 $k'$ のばねで連結された連成振動系について、以下の問いに答える問題です。 (a) 各質点の運動方程式を立てる。 (b) 運動方程式の解を仮定し...

連成振動運動方程式特性方程式基準振動うなり
2025/6/7

質量 $m$ の物体が水平面上を $x$ の正方向に運動している。この物体は、速度 $v$ に比例し、運動方向と逆向きの力 $-\eta v$ ($\eta > 0$) を受ける。初期条件として、$t...

運動方程式微分方程式力学積分
2025/6/6