1. 問題の内容
図5のAからDの4つの単純梁について、それぞれの梁に生じる最大せん断力の絶対値を求め、それらの大小関係を比較する問題です。
2. 解き方の手順
それぞれのケースについて、最大せん断力を計算します。
* **A**: 等分布荷重を受ける単純梁。荷重の合計は 。
最大せん断力は反力に等しく、。
* **B**: 中央に集中荷重を受ける単純梁。荷重は 。
最大せん断力は反力に等しく、。
* **C**: 片側にモーメントを受ける単純梁。モーメントは 。反力を とすると、。
よって、。
これが最大せん断力に等しく、。
* **D**: 両側に同じモーメントを受ける単純梁。モーメントは 。反力を とすると、。
よって、.
したがって反力はない。しかしせん断力はモーメントを長さで割ったものに等しいので、 (せん断力はない) ではなく、。しかしモーメントでせん断力が0ではない . 最大せん断力は 。
大小関係を比較すると、。