図5のAからDの4つの単純梁について、それぞれの梁に生じる最大せん断力の絶対値を求め、それらの大小関係を比較する問題です。

応用数学構造力学せん断力単純梁モーメント力学
2025/4/11

1. 問題の内容

図5のAからDの4つの単純梁について、それぞれの梁に生じる最大せん断力の絶対値を求め、それらの大小関係を比較する問題です。

2. 解き方の手順

それぞれのケースについて、最大せん断力を計算します。
* **A**: 等分布荷重を受ける単純梁。荷重の合計は w×L=10 kN/m×6 m=60 kNw \times L = 10 \text{ kN/m} \times 6 \text{ m} = 60 \text{ kN}
最大せん断力は反力に等しく、VA=60 kN2=30 kNV_A = \frac{60 \text{ kN}}{2} = 30 \text{ kN}
* **B**: 中央に集中荷重を受ける単純梁。荷重は 60 kN60 \text{ kN}
最大せん断力は反力に等しく、VB=60 kN2=30 kNV_B = \frac{60 \text{ kN}}{2} = 30 \text{ kN}
* **C**: 片側にモーメントを受ける単純梁。モーメントは 200 kNm200 \text{ kN}\cdot\text{m}。反力を RCR_C とすると、RC×6 m=200 kNmR_C \times 6 \text{ m} = 200 \text{ kN}\cdot\text{m}
よって、RC=200 kNm6 m=1003 kN33.3 kNR_C = \frac{200 \text{ kN}\cdot\text{m}}{6 \text{ m}} = \frac{100}{3} \text{ kN} \approx 33.3 \text{ kN}
これが最大せん断力に等しく、VC=1003 kN33.3 kNV_C = \frac{100}{3} \text{ kN} \approx 33.3 \text{ kN}
* **D**: 両側に同じモーメントを受ける単純梁。モーメントは 300 kNm300 \text{ kN}\cdot\text{m}。反力を RDR_D とすると、RD×6 m=300 kNm+300 kNmR_D \times 6 \text{ m} = 300 \text{ kN}\cdot\text{m} + 300 \text{ kN}\cdot\text{m}
よって、RD×6 m=0R_D \times 6 \text{ m} = 0.
したがって反力はない。しかしせん断力はモーメントを長さで割ったものに等しいので、VD=300+3006=06=0V_D = \frac{300 + 300}{6} = \frac{0}{6} = 0 (せん断力はない) ではなく、RD×6 m=0 kNmR_D \times 6 \text{ m} = 0 \text{ kN}\cdot\text{m}。しかしモーメントでせん断力が0ではない RD=300 kNm+(300 kNm)6 m=0 kNR_D = \frac{300 \text{ kN}\cdot\text{m} + (-300 \text{ kN}\cdot\text{m})}{6 \text{ m}}= 0 \text{ kN}. 最大せん断力は VD=300 kNm6 m=50 kNV_D = \frac{300 \text{ kN}\cdot\text{m}}{6 \text{ m}} = 50 \text{ kN}
大小関係を比較すると、VA=VB<VC<VDV_A = V_B < V_C < V_D

3. 最終的な答え

2. A=B<C<D

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