ベクトル $\vec{a} = (-1, -4, 5)$ と $\vec{b} = (2, 1, -3)$ が与えられているとき、以下の問いに答える。 (1) 2つのベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ のなす角 $\theta$ を求めよ。ただし、$0^\circ \le \theta \le 180^\circ$ とする。 (2) $k\vec{a} + \vec{b}$ と $\vec{b}$ が垂直となるような実数 $k$ の値を求めよ。

幾何学ベクトル内積角度垂直
2025/5/27

1. 問題の内容

ベクトル a=(1,4,5)\vec{a} = (-1, -4, 5)b=(2,1,3)\vec{b} = (2, 1, -3) が与えられているとき、以下の問いに答える。
(1) 2つのベクトル a\vec{a}b\vec{b} のなす角 θ\theta を求めよ。ただし、0θ1800^\circ \le \theta \le 180^\circ とする。
(2) ka+bk\vec{a} + \vec{b}b\vec{b} が垂直となるような実数 kk の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 2つのベクトル a\vec{a}b\vec{b} のなす角 θ\theta は、内積を用いて求めることができる。
ab=abcosθ\vec{a} \cdot \vec{b} = |\vec{a}| |\vec{b}| \cos{\theta}
cosθ=abab\cos{\theta} = \frac{\vec{a} \cdot \vec{b}}{|\vec{a}| |\vec{b}|}
ab=(1)(2)+(4)(1)+(5)(3)=2415=21\vec{a} \cdot \vec{b} = (-1)(2) + (-4)(1) + (5)(-3) = -2 - 4 - 15 = -21
a=(1)2+(4)2+52=1+16+25=42|\vec{a}| = \sqrt{(-1)^2 + (-4)^2 + 5^2} = \sqrt{1 + 16 + 25} = \sqrt{42}
b=22+12+(3)2=4+1+9=14|\vec{b}| = \sqrt{2^2 + 1^2 + (-3)^2} = \sqrt{4 + 1 + 9} = \sqrt{14}
cosθ=214214=216727=212672=21712=312=323=32\cos{\theta} = \frac{-21}{\sqrt{42} \sqrt{14}} = \frac{-21}{\sqrt{6 \cdot 7} \sqrt{2 \cdot 7}} = \frac{-21}{\sqrt{2 \cdot 6 \cdot 7^2}} = \frac{-21}{7\sqrt{12}} = \frac{-3}{\sqrt{12}} = \frac{-3}{2\sqrt{3}} = \frac{-\sqrt{3}}{2}
θ=arccos(32)=150\theta = \arccos{\left(-\frac{\sqrt{3}}{2}\right)} = 150^\circ
(2) ka+bk\vec{a} + \vec{b}b\vec{b} が垂直であるとき、 (ka+b)b=0(k\vec{a} + \vec{b}) \cdot \vec{b} = 0 となる。
(ka+b)b=k(ab)+bb=0(k\vec{a} + \vec{b}) \cdot \vec{b} = k(\vec{a} \cdot \vec{b}) + \vec{b} \cdot \vec{b} = 0
k(ab)+b2=0k(\vec{a} \cdot \vec{b}) + |\vec{b}|^2 = 0
k(21)+14=0k(-21) + 14 = 0
21k+14=0-21k + 14 = 0
21k=1421k = 14
k=1421=23k = \frac{14}{21} = \frac{2}{3}

3. 最終的な答え

(1) θ=150\theta = 150^\circ
(2) k=23k = \frac{2}{3}

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