原点Oを中心とする半径2の円Oの外側を、半径1の円Cが円Oに外接しながら滑ることなく転がるとき、円C上の点Pの軌跡を考えます。ただし、点Pの最初の位置をA(2,0)とします。円Cの中心CがOのまわりを$\theta$ ($0 < \theta < \frac{\pi}{2}$)だけ回転したときの点Pの座標$(x, y)$を$\theta$で表してください。

幾何学軌跡パラメータ表示サイクロイド
2025/5/27

1. 問題の内容

原点Oを中心とする半径2の円Oの外側を、半径1の円Cが円Oに外接しながら滑ることなく転がるとき、円C上の点Pの軌跡を考えます。ただし、点Pの最初の位置をA(2,0)とします。円Cの中心CがOのまわりをθ\theta (0<θ<π20 < \theta < \frac{\pi}{2})だけ回転したときの点Pの座標(x,y)(x, y)θ\thetaで表してください。

2. 解き方の手順

まず、円Cの中心Cの座標を求めます。円Oの半径が2で、円Cの半径が1なので、OCの長さは3となります。中心Cは原点Oの周りを角度θ\thetaだけ回転しているので、Cの座標は(3cosθ,3sinθ)(3\cos\theta, 3\sin\theta)と表されます。
次に、円Cが円Oの周りを回転する際に、円C上の点Pがどれだけ回転するかを考えます。円Cが円Oに沿って転がる距離は、円Oの中心角θ\thetaに対応する弧の長さに等しく、これは2θ2\thetaとなります。円Cの半径が1なので、円C自身の回転角は2θ2\thetaとなります。ただし、Pは最初はA(2,0)の位置にあり、円Cが回転すると、Pは円Cの中心から見て逆方向に回転します。
したがって、点Pの位置ベクトルは、円Cの中心Cの位置ベクトルに、円Cの中心から見た点Pの位置ベクトルを加えることで求められます。点Pは最初は円Cの中心から見てxx軸正の方向に1だけ離れた場所にありました。
円Cが2θ2\thetaだけ回転した後、点Pは円Cの中心から見て角度(2θπ)-(2\theta - \pi)の位置にあります。したがって、円Cの中心から見た点Pの位置ベクトルは(cos(2θπ),sin(2θπ))(\cos(2\theta - \pi), \sin(2\theta - \pi)) となります。
cos(2θπ)=cos(2θ)\cos(2\theta - \pi) = -\cos(2\theta)sin(2θπ)=sin(2θ)\sin(2\theta - \pi) = -\sin(2\theta)なので、点Pの位置ベクトルは、
(3cosθcos(2θ),3sinθsin(2θ))(3\cos\theta - \cos(2\theta), 3\sin\theta - \sin(2\theta))と表されます。
したがって、点Pの座標(x,y)(x, y)は、
x=3cosθcos(2θ)x = 3\cos\theta - \cos(2\theta)
y=3sinθsin(2θ)y = 3\sin\theta - \sin(2\theta)

3. 最終的な答え

x=3cosθcos(2θ)x = 3\cos\theta - \cos(2\theta)
y=3sinθsin(2θ)y = 3\sin\theta - \sin(2\theta)

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