種子Aの発芽率は75%である。品種改良した種子Bから100個を抽出して種をまいたところ、84個が発芽した。種子Bの発芽率が種子Aより上がったと判断して良いか、有意水準5%で答えよ。ただし、$\sqrt{3} = 1.73$とし、確率変数Zが標準正規分布N(0,1)に従うとき、$P(0 \le Z \le 1.64) = 0.45$とする。
2025/5/27
1. 問題の内容
種子Aの発芽率は75%である。品種改良した種子Bから100個を抽出して種をまいたところ、84個が発芽した。種子Bの発芽率が種子Aより上がったと判断して良いか、有意水準5%で答えよ。ただし、とし、確率変数Zが標準正規分布N(0,1)に従うとき、とする。
2. 解き方の手順
帰無仮説:種子Bの発芽率は種子Aの発芽率と変わらない(75%)。
対立仮説:種子Bの発芽率は種子Aの発芽率より高い。
標本における発芽率 は 。
母比率 は 0.75。
標本サイズ は 100。
標準誤差 は次のように計算できる。
検定統計量 は次のように計算できる。
有意水準5%の片側検定を行う。
より、
よって、棄却域は 。
計算された 値は 2.08 であり、これは棄却域に含まれる ()。したがって、帰無仮説は棄却される。
3. 最終的な答え
結論:有意水準5%で、種子Bの発芽率は種子Aより上がったと判断できる。