問題2は、一次元運動する質量 $m$ の物体に働く力が時間 $t$ の関数として与えられたとき、時刻 $t$ における速度と位置を求め、さらに初期条件 $t=0$ で $x=h$, $v=0$ の場合の解を求める問題です。具体的には、(1) 力が $F(t) = At$ ($A$ は定数) の場合と、(2) 力が $F(t) = -mg$ の場合を扱います。 問題3は、質量 $m$ の物体を高さ $x = h$ のところから自由落下させたとき、時刻 $t$ における速度と位置を求める問題です。初期条件は $t = 0$ で $x=h$, $v=0$ です。運動方程式を立てて解きます。

応用数学力学運動方程式積分物理
2025/5/28
## 問題の回答

1. 問題の内容

問題2は、一次元運動する質量 mm の物体に働く力が時間 tt の関数として与えられたとき、時刻 tt における速度と位置を求め、さらに初期条件 t=0t=0x=hx=h, v=0v=0 の場合の解を求める問題です。具体的には、(1) 力が F(t)=AtF(t) = At (AA は定数) の場合と、(2) 力が F(t)=mgF(t) = -mg の場合を扱います。
問題3は、質量 mm の物体を高さ x=hx = h のところから自由落下させたとき、時刻 tt における速度と位置を求める問題です。初期条件は t=0t = 0x=hx=h, v=0v=0 です。運動方程式を立てて解きます。

2. 解き方の手順

**問題2 (1) F(t) = At の場合**
* 運動方程式:ma=F(t)ma = F(t) より、ma=Atma = At となります。
* 加速度:a=Atma = \frac{At}{m}
* 速度:加速度を時間で積分して速度を求めます。
v=adt=Atmdt=A2mt2+C1v = \int a dt = \int \frac{At}{m} dt = \frac{A}{2m}t^2 + C_1
初期条件 t=0t = 0v=0v = 0 より、C1=0C_1 = 0。したがって、
v=A2mt2v = \frac{A}{2m}t^2
* 位置:速度を時間で積分して位置を求めます。
x=vdt=A2mt2dt=A6mt3+C2x = \int v dt = \int \frac{A}{2m}t^2 dt = \frac{A}{6m}t^3 + C_2
初期条件 t=0t = 0x=hx = h より、C2=hC_2 = h。したがって、
x=A6mt3+hx = \frac{A}{6m}t^3 + h
**問題2 (2) F(t) = -mg の場合**
* 運動方程式:ma=F(t)ma = F(t) より、ma=mgma = -mg となります。
* 加速度:a=ga = -g
* 速度:加速度を時間で積分して速度を求めます。
v=adt=gdt=gt+C1v = \int a dt = \int -g dt = -gt + C_1
初期条件 t=0t = 0v=0v = 0 より、C1=0C_1 = 0。したがって、
v=gtv = -gt
* 位置:速度を時間で積分して位置を求めます。
x=vdt=gtdt=12gt2+C2x = \int v dt = \int -gt dt = -\frac{1}{2}gt^2 + C_2
初期条件 t=0t = 0x=hx = h より、C2=hC_2 = h。したがって、
x=12gt2+hx = -\frac{1}{2}gt^2 + h
**問題3 自由落下の場合**
問題2(2)と同じ設定なので、運動方程式は ma=mgma = -mg となります。したがって、加速度 a=ga = -g となります。初期条件は t=0t = 0x=hx = h, v=0v = 0 です。
* 運動方程式:ma=mgma = -mg
* 速度:加速度を時間で積分して速度を求めます。
v=adt=gdt=gt+C1v = \int a dt = \int -g dt = -gt + C_1
初期条件 t=0t = 0v=0v = 0 より、C1=0C_1 = 0。したがって、
v=gtv = -gt
* 位置:速度を時間で積分して位置を求めます。
x=vdt=gtdt=12gt2+C2x = \int v dt = \int -gt dt = -\frac{1}{2}gt^2 + C_2
初期条件 t=0t = 0x=hx = h より、C2=hC_2 = h。したがって、
x=12gt2+hx = -\frac{1}{2}gt^2 + h

3. 最終的な答え

**問題2 (1) F(t) = At の場合**
* 時刻 tt における速度: v=A2mt2v = \frac{A}{2m}t^2
* 時刻 tt における位置: x=A6mt3+hx = \frac{A}{6m}t^3 + h
* t=0t=0x=h,v=0x=h, v=0 のときの速度: v=0v = 0
* t=0t=0x=h,v=0x=h, v=0 のときの位置: x=hx = h
**問題2 (2) F(t) = -mg の場合**
* 時刻 tt における速度: v=gtv = -gt
* 時刻 tt における位置: x=12gt2+hx = -\frac{1}{2}gt^2 + h
* t=0t=0x=h,v=0x=h, v=0 のときの速度: v=0v = 0
* t=0t=0x=h,v=0x=h, v=0 のときの位置: x=hx = h
**問題3 自由落下の場合**
* 運動方程式: ma=mgma = -mg
* 速度: v=gtv = -gt
* 位置: x=12gt2+hx = -\frac{1}{2}gt^2 + h

「応用数学」の関連問題

ベクトル場 $H$ が $H = H_x i + H_y j + H_z k$ で与えられているとき、rot $H$ を $i, j, k$ を用いて表せ。

ベクトル解析rot演算子偏微分クロス積
2025/5/29

質量 $m$ の物体が、水平位置 $x=0$、高さ $h$ から水平方向に初速度 $v_0$ で発射される。重力加速度の大きさを $g$ とし、鉛直上方を正とする。 (1) 抵抗力が働かない場合、任意...

力学微分方程式運動方程式物理
2025/5/29

この問題は、水面上の3つの小球 $S_1, S_2, S_3$ から発生する水面波の干渉に関する問題です。小球は等間隔 $d$ で配置されており、観測点 $P$ での波の強め合いや弱め合いの条件、およ...

波動干渉波の重ね合わせ三角関数物理
2025/5/29

質量 $m$ の小物体を、地面から初速度 $v_0$、水平面からの角度 $\theta$ で斜め上に投げた。水平方向を $x$ 軸、鉛直上向きを $y$ 軸とし、投げた時刻を $0$、投げた位置を原点...

力学放物運動ベクトル重力
2025/5/29

与えられた偏微分方程式は $\frac{\partial^2}{\partial t^2}u(x,t) - C^2 \frac{\partial^2}{\partial x^2}u(x,t) = 0$...

偏微分方程式波動方程式変数分離法
2025/5/29

画像に示されたグラフの点を結んだ場合、どのような関数になるかを問う問題です。グラフは、V0, R, QM の3つの軸を持ち、いくつかの点がプロットされています。これらの点を結ぶことで、どのような関数関...

グラフ関数区分線形関数線形結合データ分析
2025/5/29

ヒトの体細胞1個に含まれるDNAの量が$6.0 \times 10^9$塩基対と推定されるとき、ヒトの染色体1本に含まれるDNAの長さは平均で何mmか求める。ただし、10塩基対の長さは3.4nmとする...

指数計算単位変換近似計算科学計算
2025/5/29

ウイルスの2本鎖DNA分子の長さが $102 \mu m$ であるとき、この分子に含まれるヌクレオチドの数を求める問題です。ただし、DNAの10塩基対の長さは $3.4 nm$ とします。

生物学DNA長さ計算
2025/5/29

カリウムの炎色反応で観測される3つの波長(404 nm, 767 nm, 770 nm)の光子1個あたりのエネルギーと運動量をそれぞれ求めます。

物理化学光電効果ド・ブロイ波長エネルギー運動量波長
2025/5/29

ある会社の売上が1年目に500万円あり、2年目は前年比4倍、3年目は前年比2.25倍で成長した場合の3年間の平均成長率を求めます。小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答えます。また、教科書87ページ...

成長率平均成長率数列金融複利計算指数
2025/5/29