AとBが試合を行い、先に2勝した方が優勝とする。各試合でAがBに勝つ確率は $\frac{2}{3}$ である。 (1) Aが優勝する確率を求める。 (2) Aが優勝したという条件のもとで、2回目にBが勝つ確率を求める。

確率論・統計学確率条件付き確率試合勝率
2025/5/28

1. 問題の内容

AとBが試合を行い、先に2勝した方が優勝とする。各試合でAがBに勝つ確率は 23\frac{2}{3} である。
(1) Aが優勝する確率を求める。
(2) Aが優勝したという条件のもとで、2回目にBが勝つ確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) Aが優勝する場合を考える。
(a) Aが2連勝する場合:確率は 23×23=49\frac{2}{3} \times \frac{2}{3} = \frac{4}{9}
(b) Aが1勝1敗の後、Aが勝つ場合:確率は (23×13+13×23)×23=49×23=827(\frac{2}{3} \times \frac{1}{3} + \frac{1}{3} \times \frac{2}{3}) \times \frac{2}{3} = \frac{4}{9} \times \frac{2}{3} = \frac{8}{27}
したがって、Aが優勝する確率は 49+827=12+827=2027\frac{4}{9} + \frac{8}{27} = \frac{12+8}{27} = \frac{20}{27}
(2) Aが優勝したという条件のもとで、2回目にBが勝つ確率を求める。
2回目にBが勝ってAが優勝する場合:
(a) 1回目にAが勝ち、2回目にBが勝ち、3回目にAが勝つ場合:確率は 23×13×23=427\frac{2}{3} \times \frac{1}{3} \times \frac{2}{3} = \frac{4}{27}
(b) 1回目にBが勝ち、2回目にBが勝ち、これはありえない。
したがって、2回目にBが勝ってAが優勝する確率は 427\frac{4}{27}
Aが優勝する確率は 2027\frac{20}{27} なので、条件付き確率は
4272027=420=15\frac{\frac{4}{27}}{\frac{20}{27}} = \frac{4}{20} = \frac{1}{5}

3. 最終的な答え

Aが優勝する確率は 2027\frac{20}{27}
Aが優勝したという条件のもとで、2回目にBが勝つ確率は 15\frac{1}{5}

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