定数 $a$ が与えられたとき、放物線 $y = x^2 + a$ と関数 $y = 4|x-1| - 3$ のグラフの共有点の個数を求める問題です。

代数学二次関数絶対値共有点判別式場合分け
2025/5/28

1. 問題の内容

定数 aa が与えられたとき、放物線 y=x2+ay = x^2 + a と関数 y=4x13y = 4|x-1| - 3 のグラフの共有点の個数を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、y=4x13y = 4|x-1| - 3 の絶対値を外します。
x1x \ge 1 のとき、y=4(x1)3=4x7y = 4(x-1) - 3 = 4x - 7 となります。
x<1x < 1 のとき、y=4(1x)3=4x+1y = 4(1-x) - 3 = -4x + 1 となります。
次に、それぞれの範囲で y=x2+ay = x^2 + a との共有点の個数を考えます。
(i) x1x \ge 1 のとき:
x2+a=4x7x^2 + a = 4x - 7
x24x+(a+7)=0x^2 - 4x + (a+7) = 0
この2次方程式の判別式を D1D_1 とすると、
D1=(4)24(a+7)=164a28=4a12D_1 = (-4)^2 - 4(a+7) = 16 - 4a - 28 = -4a - 12
D10D_1 \ge 0 となるのは 4a120-4a - 12 \ge 0 つまり a3a \le -3 のときです。
しかし、x1x \ge 1 の範囲で解が存在する必要があるので、x=4±4a122=2±a3x = \frac{4 \pm \sqrt{-4a-12}}{2} = 2 \pm \sqrt{-a-3}x1x \ge 1 を満たす必要があります。
x=2a3x = 2 - \sqrt{-a-3} を考えると、x1x \ge 1 より 2a312 - \sqrt{-a-3} \ge 1
1a31 \ge \sqrt{-a-3}
1a31 \ge -a-3
a4a \ge -4
よって、4a3-4 \le a \le -3 のとき、共有点は1つ。
a<4a < -4 のとき、共有点は2つ。
a>3a > -3 のとき、共有点は0個。
(ii) x<1x < 1 のとき:
x2+a=4x+1x^2 + a = -4x + 1
x2+4x+(a1)=0x^2 + 4x + (a-1) = 0
この2次方程式の判別式を D2D_2 とすると、
D2=424(a1)=164a+4=204aD_2 = 4^2 - 4(a-1) = 16 - 4a + 4 = 20 - 4a
D20D_2 \ge 0 となるのは 204a020 - 4a \ge 0 つまり a5a \le 5 のときです。
しかし、x<1x < 1 の範囲で解が存在する必要があるので、x=4±204a2=2±5ax = \frac{-4 \pm \sqrt{20-4a}}{2} = -2 \pm \sqrt{5-a}x<1x < 1 を満たす必要があります。
x=2+5ax = -2 + \sqrt{5-a} を考えると、x<1x < 1 より 2+5a<1-2 + \sqrt{5-a} < 1
5a<3\sqrt{5-a} < 3
5a<95-a < 9
a>4a > -4
よって、4<a5-4 < a \le 5 のとき、共有点は1つ。
a4a \le -4 のとき、共有点は0個。
a>5a > 5 のとき、共有点は0個。
a=4a=-4 のときは、x=1の場合分けの両方にx=1となる共有点を共有するので1つ減る。
共有点の個数は、それぞれの範囲での共有点の個数を足し合わせたものになります。
a<4a < -4 のとき、2+0=22 + 0 = 2
a=4a = -4 のとき、1+0=11 + 0 = 1
4<a<3-4 < a < -3 のとき、0+1=10 + 1 = 1
a=3a = -3 のとき、1+1=21 + 1 = 2
3<a5-3 < a \le 5 のとき、0+2=20 + 2 = 2
a>5a > 5 のとき、0+0=00+0=0

3. 最終的な答え

a<4a < -4 のとき 2個
a=4a = -4 のとき 1個
4<a3-4 < a \le -3 のとき 1個
3<a5-3 < a \le 5 のとき 2個
a>5a > 5 のとき 0個

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