$\triangle ABC$ において、頂点 $A, B, C$ の位置ベクトルをそれぞれ $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$ とする。辺 $BC$ を $2:3$ に内分する点を $D$、辺 $BC$ を $1:2$ に外分する点を $E$、$\triangle ABC$ の重心を $G$、$\triangle AED$ の重心を $G'$ とする。 (1) 点 $D, E, G'$ の位置ベクトルを $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$ で表せ。 (2) ベクトル $\vec{GG'}$ を $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$ で表せ。

幾何学ベクトル三角形重心内分外分
2025/5/28

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC において、頂点 A,B,CA, B, C の位置ベクトルをそれぞれ a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} とする。辺 BCBC2:32:3 に内分する点を DD、辺 BCBC1:21:2 に外分する点を EEABC\triangle ABC の重心を GGAED\triangle AED の重心を GG' とする。
(1) 点 D,E,GD, E, G' の位置ベクトルを a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} で表せ。
(2) ベクトル GG\vec{GG'}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} で表せ。

2. 解き方の手順

(1)
DD は辺 BCBC2:32:3 に内分するから、その位置ベクトル d\vec{d} は、
d=3b+2c2+3=3b+2c5\vec{d} = \frac{3\vec{b} + 2\vec{c}}{2+3} = \frac{3\vec{b} + 2\vec{c}}{5}
EE は辺 BCBC1:21:2 に外分するから、その位置ベクトル e\vec{e} は、
e=2b+c12=2bc\vec{e} = \frac{-2\vec{b} + \vec{c}}{1-2} = 2\vec{b} - \vec{c}
AED\triangle AED の重心 GG' の位置ベクトル g\vec{g'} は、
g=a+d+e3=a+3b+2c5+2bc3=a+13b3c53=5a+13b3c15\vec{g'} = \frac{\vec{a} + \vec{d} + \vec{e}}{3} = \frac{\vec{a} + \frac{3\vec{b} + 2\vec{c}}{5} + 2\vec{b} - \vec{c}}{3} = \frac{\vec{a} + \frac{13\vec{b} - 3\vec{c}}{5}}{3} = \frac{5\vec{a} + 13\vec{b} - 3\vec{c}}{15}
(2)
ABC\triangle ABC の重心 GG の位置ベクトル g\vec{g} は、
g=a+b+c3\vec{g} = \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3}
したがって、
\begin{aligned}
\vec{GG'} &= \vec{g'} - \vec{g} \\
&= \frac{5\vec{a} + 13\vec{b} - 3\vec{c}}{15} - \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3} \\
&= \frac{5\vec{a} + 13\vec{b} - 3\vec{c} - 5\vec{a} - 5\vec{b} - 5\vec{c}}{15} \\
&= \frac{8\vec{b} - 8\vec{c}}{15} = \frac{8}{15}(\vec{b} - \vec{c})
\end{aligned}

3. 最終的な答え

(1)
d=3b+2c5\vec{d} = \frac{3\vec{b} + 2\vec{c}}{5}
e=2bc\vec{e} = 2\vec{b} - \vec{c}
g=5a+13b3c15\vec{g'} = \frac{5\vec{a} + 13\vec{b} - 3\vec{c}}{15}
(2)
GG=815(bc)\vec{GG'} = \frac{8}{15}(\vec{b} - \vec{c})

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