問題(8)と(9)は、2つの直線のなす角$\theta$を求める問題です。ただし、$0 \le \theta \le \frac{\pi}{2}$とします。 (8)は、$y=\frac{1}{2}x$と$y=3x$のなす角を求める問題です。 (9)は、$2x-y=2$と$(5\sqrt{3}-8)x-y+3=0$のなす角を求める問題です。

幾何学直線角度傾き三角関数
2025/6/17
以下に、問題(8)と(9)の解法と答えを示します。

1. 問題の内容

問題(8)と(9)は、2つの直線のなす角θ\thetaを求める問題です。ただし、0θπ20 \le \theta \le \frac{\pi}{2}とします。
(8)は、y=12xy=\frac{1}{2}xy=3xy=3xのなす角を求める問題です。
(9)は、2xy=22x-y=2(538)xy+3=0(5\sqrt{3}-8)x-y+3=0のなす角を求める問題です。

2. 解き方の手順

(8)
2直線のなす角の公式:tanθ=m1m21+m1m2\tan{\theta} = |\frac{m_1 - m_2}{1 + m_1m_2}|を利用します。ただし、m1m_1m2m_2はそれぞれの直線の傾きを表します。
y=12xy=\frac{1}{2}xの傾きはm1=12m_1 = \frac{1}{2}です。
y=3xy=3xの傾きはm2=3m_2 = 3です。
tanθ=1231+123=5252=1=1\tan{\theta} = |\frac{\frac{1}{2} - 3}{1 + \frac{1}{2} \cdot 3}| = |\frac{-\frac{5}{2}}{\frac{5}{2}}| = |-1| = 1
tanθ=1\tan{\theta} = 1なので、θ=π4\theta = \frac{\pi}{4}です。
(9)
2xy=22x-y=2より、y=2x2y = 2x-2なので、傾きはm1=2m_1 = 2です。
(538)xy+3=0(5\sqrt{3}-8)x-y+3=0より、y=(538)x+3y = (5\sqrt{3}-8)x+3なので、傾きはm2=538m_2 = 5\sqrt{3}-8です。
tanθ=2(538)1+2(538)=10531+10316=105310315=5(23)5(233)=23233\tan{\theta} = |\frac{2 - (5\sqrt{3}-8)}{1 + 2(5\sqrt{3}-8)}| = |\frac{10-5\sqrt{3}}{1 + 10\sqrt{3}-16}| = |\frac{10-5\sqrt{3}}{10\sqrt{3}-15}| = |\frac{5(2-\sqrt{3})}{5(2\sqrt{3}-3)}| = |\frac{2-\sqrt{3}}{2\sqrt{3}-3}|
tanθ=(23)(23+3)(233)(23+3)=43+6633129=33=33\tan{\theta} = |\frac{(2-\sqrt{3})(2\sqrt{3}+3)}{(2\sqrt{3}-3)(2\sqrt{3}+3)}| = |\frac{4\sqrt{3} + 6 - 6 - 3\sqrt{3}}{12-9}| = |\frac{\sqrt{3}}{3}| = \frac{\sqrt{3}}{3}
tanθ=33\tan{\theta} = \frac{\sqrt{3}}{3}なので、θ=π6\theta = \frac{\pi}{6}です。

3. 最終的な答え

(8) θ=π4\theta = \frac{\pi}{4}
(9) θ=π6\theta = \frac{\pi}{6}

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