円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=CD=2, BC=3, ∠DAB=120°である。 (1) 対角線BDと辺ADの長さを求めよ。 (2) 四角形ABCDの面積を求めよ。

幾何学四角形余弦定理面積三角比
2025/6/17

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=CD=2, BC=3, ∠DAB=120°である。
(1) 対角線BDと辺ADの長さを求めよ。
(2) 四角形ABCDの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 対角線BDの長さを求める。
四角形ABCDは円に内接しているので、∠BCD=180°-∠DAB=180°-120°=60°。
三角形ABDにおいて、余弦定理より
BD2=AB2+AD22ABADcos120BD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \cdot AB \cdot AD \cdot \cos{120^\circ}
BD2=22+AD222AD(12)BD^2 = 2^2 + AD^2 - 2 \cdot 2 \cdot AD \cdot (-\frac{1}{2})
BD2=4+AD2+2ADBD^2 = 4 + AD^2 + 2AD
三角形BCDにおいて、余弦定理より
BD2=BC2+CD22BCCDcos60BD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \cdot BC \cdot CD \cdot \cos{60^\circ}
BD2=32+2223212BD^2 = 3^2 + 2^2 - 2 \cdot 3 \cdot 2 \cdot \frac{1}{2}
BD2=9+46=7BD^2 = 9 + 4 - 6 = 7
したがって BD=7BD = \sqrt{7}
4+AD2+2AD=74 + AD^2 + 2AD = 7
AD2+2AD3=0AD^2 + 2AD - 3 = 0
(AD+3)(AD1)=0(AD + 3)(AD - 1) = 0
AD>0AD > 0 より AD=1AD = 1
(2) 四角形ABCDの面積を求める。
三角形ABDの面積は、
SABD=12ABADsin120=122132=32S_{ABD} = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot AD \cdot \sin{120^\circ} = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 1 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{\sqrt{3}}{2}
三角形BCDの面積は、
SBCD=12BCCDsin60=123232=332S_{BCD} = \frac{1}{2} \cdot BC \cdot CD \cdot \sin{60^\circ} = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 2 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{3\sqrt{3}}{2}
したがって、四角形ABCDの面積は、
SABCD=SABD+SBCD=32+332=432=23S_{ABCD} = S_{ABD} + S_{BCD} = \frac{\sqrt{3}}{2} + \frac{3\sqrt{3}}{2} = \frac{4\sqrt{3}}{2} = 2\sqrt{3}

3. 最終的な答え

(1) BD=7,AD=1BD = \sqrt{7}, AD = 1
(2) 232\sqrt{3}

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