$\triangle OAB$において、辺$OB$の中点を$M$、辺$AB$を$1:2$に内分する点を$C$、辺$OA$を$2:3$に内分する点を$D$とする。線分$CM$と線分$BD$の交点を$P$とする。 $\vec{OA} = \vec{a}$、$\vec{OB} = \vec{b}$ とする。 (1) $\vec{OP}$を$\vec{a}$、$\vec{b}$を用いて表せ。 (2) 直線$OP$と辺$AB$の交点を$Q$とするとき、$AQ:QB$を求めよ。

幾何学ベクトル内分点線分の交点
2025/6/17

1. 問題の内容

OAB\triangle OABにおいて、辺OBOBの中点をMM、辺ABAB1:21:2に内分する点をCC、辺OAOA2:32:3に内分する点をDDとする。線分CMCMと線分BDBDの交点をPPとする。
OA=a\vec{OA} = \vec{a}OB=b\vec{OB} = \vec{b} とする。
(1) OP\vec{OP}a\vec{a}b\vec{b}を用いて表せ。
(2) 直線OPOPと辺ABABの交点をQQとするとき、AQ:QBAQ:QBを求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
PPは線分CMCM上にあるので、実数ssを用いて
OP=(1s)OC+sOM\vec{OP} = (1-s)\vec{OC} + s\vec{OM}
と表せる。ここでOC=2OA+OB1+2=23a+13b\vec{OC} = \frac{2\vec{OA} + \vec{OB}}{1+2} = \frac{2}{3}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b}OM=12b\vec{OM} = \frac{1}{2}\vec{b}だから、
OP=(1s)(23a+13b)+s(12b)=23(1s)a+(1313s+12s)b=23(1s)a+(13+16s)b\vec{OP} = (1-s)(\frac{2}{3}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b}) + s(\frac{1}{2}\vec{b}) = \frac{2}{3}(1-s)\vec{a} + (\frac{1}{3} - \frac{1}{3}s + \frac{1}{2}s)\vec{b} = \frac{2}{3}(1-s)\vec{a} + (\frac{1}{3} + \frac{1}{6}s)\vec{b}
PPは線分BDBD上にあるので、実数ttを用いて
OP=(1t)OB+tOD\vec{OP} = (1-t)\vec{OB} + t\vec{OD}
と表せる。ここでOD=25OA=25a\vec{OD} = \frac{2}{5}\vec{OA} = \frac{2}{5}\vec{a}だから、
OP=(1t)b+t(25a)=25ta+(1t)b\vec{OP} = (1-t)\vec{b} + t(\frac{2}{5}\vec{a}) = \frac{2}{5}t\vec{a} + (1-t)\vec{b}
a,b\vec{a}, \vec{b}は一次独立なので、
23(1s)=25t\frac{2}{3}(1-s) = \frac{2}{5}t
13+16s=1t\frac{1}{3} + \frac{1}{6}s = 1-t
これらの連立方程式を解くと、
1s=35t1-s = \frac{3}{5}t
16s=23t\frac{1}{6}s = \frac{2}{3} - t
s=46ts = 4 - 6t
1(46t)=35t1 - (4 - 6t) = \frac{3}{5}t
3+6t=35t-3 + 6t = \frac{3}{5}t
275t=3\frac{27}{5}t = 3
t=59t = \frac{5}{9}
s=46(59)=4103=23s = 4 - 6(\frac{5}{9}) = 4 - \frac{10}{3} = \frac{2}{3}
したがって
OP=25(59)a+(159)b=29a+49b\vec{OP} = \frac{2}{5}(\frac{5}{9})\vec{a} + (1-\frac{5}{9})\vec{b} = \frac{2}{9}\vec{a} + \frac{4}{9}\vec{b}
(2)
QQは直線OPOP上にあるので、実数kkを用いて
OQ=kOP=k(29a+49b)=2k9a+4k9b\vec{OQ} = k\vec{OP} = k(\frac{2}{9}\vec{a} + \frac{4}{9}\vec{b}) = \frac{2k}{9}\vec{a} + \frac{4k}{9}\vec{b}
QQは直線ABAB上にあるので、実数llを用いて
OQ=(1l)OA+lOB=(1l)a+lb\vec{OQ} = (1-l)\vec{OA} + l\vec{OB} = (1-l)\vec{a} + l\vec{b}
a,b\vec{a}, \vec{b}は一次独立なので、
2k9=1l\frac{2k}{9} = 1-l
4k9=l\frac{4k}{9} = l
これらの連立方程式を解くと、
2k9=14k9\frac{2k}{9} = 1 - \frac{4k}{9}
6k9=1\frac{6k}{9} = 1
k=32k = \frac{3}{2}
l=49k=49(32)=23l = \frac{4}{9}k = \frac{4}{9}(\frac{3}{2}) = \frac{2}{3}
OQ=(123)a+23b=13a+23b\vec{OQ} = (1-\frac{2}{3})\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b} = \frac{1}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}
よって、点QQは線分ABAB2:12:1に内分する点であるから、AQ:QB=2:1AQ:QB = 2:1

3. 最終的な答え

(1) OP=29a+49b\vec{OP} = \frac{2}{9}\vec{a} + \frac{4}{9}\vec{b}
(2) AQ:QB=2:1AQ:QB = 2:1

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