両親2人と子供5人の計7人が円形のテーブルの周りに座る場合の数を、以下の条件でそれぞれ求める問題です。 (1) 7人全員が座り、両親の間に子供が1人だけ挟まるような並び方 (2) 7人の中から4人だけが座る場合のすべての並び方 (3) 7人の中から4人だけが座り、両親が隣り合うような並び方 (4) 7人の中から4人だけが座り、両親が正面に向かい合うような並び方

離散数学順列組合せ円順列場合の数数え上げ
2025/5/28

1. 問題の内容

両親2人と子供5人の計7人が円形のテーブルの周りに座る場合の数を、以下の条件でそれぞれ求める問題です。
(1) 7人全員が座り、両親の間に子供が1人だけ挟まるような並び方
(2) 7人の中から4人だけが座る場合のすべての並び方
(3) 7人の中から4人だけが座り、両親が隣り合うような並び方
(4) 7人の中から4人だけが座り、両親が正面に向かい合うような並び方

2. 解き方の手順

(1)
まず、両親と間に入る子供1人の並び方を考えます。子供の選び方は5通りあります。
次に、両親と子供の並び方ですが、両親のどちらが右に来るか、左に来るかで2通りあります。したがって、両親と間に入る子供1人の並び方は 5×2=105 \times 2 = 10 通りです。
この3人を1つのグループとして考えます。すると、残りの子供は4人なので、合計5つのものを円形に並べることになります。
円形に並べる方法は (51)!=4!=24(5-1)! = 4! = 24 通りです。
したがって、全体の並び方は 10×24=24010 \times 24 = 240通りです。
(2)
7人の中から4人を選ぶ方法は 7C4_7C_4 通りです。
7C4=7!4!3!=7×6×53×2×1=35_7C_4 = \frac{7!}{4!3!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35
選んだ4人を円形に並べる方法は (41)!=3!=6(4-1)! = 3! = 6 通りです。
したがって、すべての並び方は 35×6=21035 \times 6 = 210 通りです。
(3)
まず、両親を1つのグループとして考えます。両親の並び方は2通りあります。
次に、残りの5人の子供から2人を選びます。これは 5C2=5!2!3!=5×42×1=10_5C_2 = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通りです。
両親のグループと選ばれた2人の子供、合計3つのものを円形に並べる方法は (31)!=2!=2(3-1)! = 2! = 2 通りです。
したがって、すべての並び方は 2×10×2=402 \times 10 \times 2 = 40 通りです。
(4)
7人の中から4人を選ぶとき、両親が向かい合うためには、残り2人を選ぶ必要があります。
残りの5人の子供から2人を選ぶ方法は 5C2=5!2!3!=5×42×1=10_5C_2 = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通りです。
円形のテーブルで向かい合う席の組は1つ決まると、残りの席は2つ並んだ席になります。選ばれた子供2人の並び方は 2!=22!=2 通り。したがって並び方は 10 x 2 = 20 通りです。

3. 最終的な答え

(1) 240通り
(2) 210通り
(3) 40通り
(4) 20通り

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