図に示す経路において、出発点から出発し、全ての線を少なくとも一度は通ってゴールする場合の最短距離を求める問題です。

離散数学グラフ理論オイラー路最短距離
2025/7/27

1. 問題の内容

図に示す経路において、出発点から出発し、全ての線を少なくとも一度は通ってゴールする場合の最短距離を求める問題です。

2. 解き方の手順

この問題は、グラフ理論における一筆書きの問題に似ています。
グラフ上の全ての辺を一度ずつ通る道順をオイラー路といいます。
オイラー路が存在するための条件は、奇数個の辺が集まる頂点(奇点)が存在しないか、または奇点の数が2個であることです。奇点が2個の場合、その2点を始点と終点とするオイラー路が存在します。
この問題の図形において、奇点の数を数えます。
左下の正方形と、右側の長方形から構成される図形を見ると、奇点は計4箇所あります。
奇点をなくすためには、辺を重複して通る必要があります。
辺の長さの合計は以下のようになります。
* 正方形:2×4=82 \times 4 = 8 km
* 長方形:1×2+2×2=61 \times 2 + 2 \times 2 = 6 km
* 正方形と長方形をつなぐ線:22 km
* 長方形を分割する線:1×2=21 \times 2 = 2 km
合計:8+6+2+2=188 + 6 + 2 + 2 = 18 km
奇点は4箇所あるので、奇点をペアにするように辺を重複させます。
重複させる辺の長さは、最小となるように選びます。
ここでは、重複させる辺の長さは、1kmの辺を2本分と考えることができます。
そのため、重複させる距離は1×2=21 \times 2 = 2 kmです。
したがって、最短距離は18+2=2018 + 2 = 20 kmとなります。

3. 最終的な答え

20 km

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