1. 問題の内容
図に示す経路において、出発点から出発し、全ての線を少なくとも一度は通ってゴールする場合の最短距離を求める問題です。
2. 解き方の手順
この問題は、グラフ理論における一筆書きの問題に似ています。
グラフ上の全ての辺を一度ずつ通る道順をオイラー路といいます。
オイラー路が存在するための条件は、奇数個の辺が集まる頂点(奇点)が存在しないか、または奇点の数が2個であることです。奇点が2個の場合、その2点を始点と終点とするオイラー路が存在します。
この問題の図形において、奇点の数を数えます。
左下の正方形と、右側の長方形から構成される図形を見ると、奇点は計4箇所あります。
奇点をなくすためには、辺を重複して通る必要があります。
辺の長さの合計は以下のようになります。
* 正方形: km
* 長方形: km
* 正方形と長方形をつなぐ線: km
* 長方形を分割する線: km
合計: km
奇点は4箇所あるので、奇点をペアにするように辺を重複させます。
重複させる辺の長さは、最小となるように選びます。
ここでは、重複させる辺の長さは、1kmの辺を2本分と考えることができます。
そのため、重複させる距離は kmです。
したがって、最短距離は kmとなります。
3. 最終的な答え
20 km