円 $x^2 + y^2 = 25$ に関して、次の条件を満たす接線の方程式を求めます。 (1) 点 $(3, 4)$ における接線 (2) 点 $(-1, 7)$ を通る接線 (3) 傾き $2$ の接線

幾何学接線接線の方程式点と直線の距離判別式
2025/5/29

1. 問題の内容

x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 に関して、次の条件を満たす接線の方程式を求めます。
(1) 点 (3,4)(3, 4) における接線
(2) 点 (1,7)(-1, 7) を通る接線
(3) 傾き 22 の接線

2. 解き方の手順

(1) 点 (3,4)(3, 4) における接線
x2+y2=r2x^2 + y^2 = r^2 上の点 (x1,y1)(x_1, y_1) における接線の方程式は x1x+y1y=r2x_1x + y_1y = r^2 で与えられます。
この場合、(x1,y1)=(3,4)(x_1, y_1) = (3, 4) であり、r2=25r^2 = 25 なので、接線の方程式は
3x+4y=253x + 4y = 25
となります。
(2) 点 (1,7)(-1, 7) を通る接線
接線の方程式を y=mx+ny = mx + n とおきます。この接線が点 (1,7)(-1, 7) を通るので、
7=m+n7 = -m + n
したがって、n=m+7n = m + 7 となり、接線の方程式は
y=mx+m+7y = mx + m + 7
あるいは
mxy+m+7=0mx - y + m + 7 = 0
と書けます。
この直線と円の中心 (0,0)(0, 0) との距離が円の半径 55 に等しくなる条件を考えます。点と直線の距離の公式より、
m(0)(0)+m+7m2+(1)2=5\frac{|m(0) - (0) + m + 7|}{\sqrt{m^2 + (-1)^2}} = 5
m+7m2+1=5\frac{|m + 7|}{\sqrt{m^2 + 1}} = 5
両辺を2乗して、
(m+7)2=25(m2+1)(m+7)^2 = 25(m^2 + 1)
m2+14m+49=25m2+25m^2 + 14m + 49 = 25m^2 + 25
24m214m24=024m^2 - 14m - 24 = 0
12m27m12=012m^2 - 7m - 12 = 0
(3m4)(4m+3)=0(3m - 4)(4m + 3) = 0
m=43,34m = \frac{4}{3}, -\frac{3}{4}
m=43m = \frac{4}{3} のとき、n=43+7=253n = \frac{4}{3} + 7 = \frac{25}{3} なので、y=43x+253y = \frac{4}{3}x + \frac{25}{3} より、4x3y+25=04x - 3y + 25 = 0
m=34m = -\frac{3}{4} のとき、n=34+7=254n = -\frac{3}{4} + 7 = \frac{25}{4} なので、y=34x+254y = -\frac{3}{4}x + \frac{25}{4} より、3x+4y25=03x + 4y - 25 = 0
(3) 傾き 22 の接線
傾き 22 の接線を y=2x+ny = 2x + n とおきます。円 x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 に代入すると、
x2+(2x+n)2=25x^2 + (2x + n)^2 = 25
x2+4x2+4nx+n2=25x^2 + 4x^2 + 4nx + n^2 = 25
5x2+4nx+n225=05x^2 + 4nx + n^2 - 25 = 0
この2次方程式が重解を持つ条件を考えます。判別式 D=0D = 0 より、
D=(4n)24(5)(n225)=0D = (4n)^2 - 4(5)(n^2 - 25) = 0
16n220n2+500=016n^2 - 20n^2 + 500 = 0
4n2+500=0-4n^2 + 500 = 0
n2=125n^2 = 125
n=±55n = \pm 5\sqrt{5}
よって、y=2x±55y = 2x \pm 5\sqrt{5}

3. 最終的な答え

(1) 3x+4y=253x + 4y = 25
(2) 4x3y+25=04x - 3y + 25 = 0, 3x+4y25=03x + 4y - 25 = 0
(3) y=2x±55y = 2x \pm 5\sqrt{5}

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