与えられた積分の問題を解きます。問題は以下の積分を計算することです。 $\int \frac{1 - \cos(x)}{\cos^2(x)} dx$

解析学積分三角関数
2025/5/29

1. 問題の内容

与えられた積分の問題を解きます。問題は以下の積分を計算することです。
1cos(x)cos2(x)dx\int \frac{1 - \cos(x)}{\cos^2(x)} dx

2. 解き方の手順

まず、被積分関数を分解します。
1cos(x)cos2(x)=1cos2(x)cos(x)cos2(x)=sec2(x)1cos(x)=sec2(x)sec(x)\frac{1 - \cos(x)}{\cos^2(x)} = \frac{1}{\cos^2(x)} - \frac{\cos(x)}{\cos^2(x)} = \sec^2(x) - \frac{1}{\cos(x)} = \sec^2(x) - \sec(x)
したがって、積分は以下のようになります。
(sec2(x)sec(x))dx=sec2(x)dxsec(x)dx\int (\sec^2(x) - \sec(x)) dx = \int \sec^2(x) dx - \int \sec(x) dx
sec2(x)\sec^2(x) の積分は tan(x)\tan(x) であり、sec(x)\sec(x) の積分は lnsec(x)+tan(x)\ln|\sec(x) + \tan(x)| です。
sec2(x)dx=tan(x)+C1\int \sec^2(x) dx = \tan(x) + C_1
sec(x)dx=lnsec(x)+tan(x)+C2\int \sec(x) dx = \ln|\sec(x) + \tan(x)| + C_2
したがって、元の積分は次のようになります。
1cos(x)cos2(x)dx=tan(x)lnsec(x)+tan(x)+C\int \frac{1 - \cos(x)}{\cos^2(x)} dx = \tan(x) - \ln|\sec(x) + \tan(x)| + C

3. 最終的な答え

tan(x)lnsec(x)+tan(x)+C\tan(x) - \ln|\sec(x) + \tan(x)| + C

「解析学」の関連問題

$x$-$y$平面上の2次元スカラー場 $z = y^2$ の勾配($\text{grad } z$)を計算し、その結果得られる2次元ベクトル場を第1象限から第4象限に図示する。

勾配偏微分ベクトル場2次元スカラー場
2025/5/30

次の2つの極限を計算します。 (1) $\lim_{x \to 0+} \left( \frac{1}{\arcsin x} - \frac{1}{x} \right)$ (2) $\lim_{x \...

極限テイラー展開arcsincosh
2025/5/30

点 $x=a$ を含む開区間 $I$ で定義された関数 $f(x)$ について、次の2つが同値であることを示す問題です。 (1) $f(x)$ は $x=a$ で微分可能である。 (2) $x=a$ ...

微分連続性微分可能性極限
2025/5/30

与えられた関数 $y = \log_e x^3$ を微分して、$dy/dx$を求める。

微分対数関数導関数
2025/5/30

関数 $f(x)$ が $x = 0$ で定義されていないとき、$\lim_{x \to 0} f(x)$ を考えてはいけないか、という問題です。

極限関数の極限定義域
2025/5/30

点 $x=a$ を含む開区間 $I$ で定義された関数 $f(x)$ について、以下の2つが同値であることを示す問題です。 (1) $f(x)$ は $x=a$ で微分可能。 (2) $x=a$ で連...

微分可能性連続性極限関数
2025/5/30

$x$ が $a$ に近づくときの定数関数 $5$ の極限を求める問題です。数式で表すと、 $\lim_{x \to a} 5$ を計算します。

極限定数関数解析学
2025/5/30

与えられた関数 $f(x) = \cos 4x \sin 3x$ を処理する必要があります。この問題では何を処理する必要があるかが明示されていません。ここでは、$f(x)$ を三角関数の和または差の形...

三角関数積和の公式関数の変換
2025/5/30

関数 $y = 3 \sin x \tan x$ の導関数 $\frac{dy}{dx}$ を求める問題です。

導関数三角関数微分商の微分
2025/5/30

(1) $4 \arctan{\frac{1}{5}} - \arctan{\frac{1}{239}} = \frac{\pi}{4}$ を示す。 (2) $S = \arcsin{x} + \ar...

逆三角関数加法定理arctanarcsin
2025/5/30