問題87は、$\frac{2}{\sqrt{6}-2}$ の整数部分を$a$, 小数部分を$b$ とするとき、以下の値を求める問題です。 (1) $a$ (2) $b$ (3) $a^2 + b^2$

代数学平方根有理化整数部分小数部分式の計算
2025/5/29

1. 問題の内容

問題87は、262\frac{2}{\sqrt{6}-2} の整数部分をaa, 小数部分をbb とするとき、以下の値を求める問題です。
(1) aa
(2) bb
(3) a2+b2a^2 + b^2

2. 解き方の手順

まず、262\frac{2}{\sqrt{6}-2} を変形して扱いやすくします。分母を有理化するために、分母の共役な複素数 6+2\sqrt{6}+2 を分母と分子に掛けます。
262=2(6+2)(62)(6+2)=2(6+2)64=2(6+2)2=6+2\frac{2}{\sqrt{6}-2} = \frac{2(\sqrt{6}+2)}{(\sqrt{6}-2)(\sqrt{6}+2)} = \frac{2(\sqrt{6}+2)}{6-4} = \frac{2(\sqrt{6}+2)}{2} = \sqrt{6}+2
次に、6\sqrt{6} のおおよその値を考えます。4=2\sqrt{4} = 2 であり、9=3\sqrt{9} = 3 であることから、2<6<32 < \sqrt{6} < 3 であることがわかります。より正確には、6\sqrt{6} は2.449... くらいなので、2<6<2.52 < \sqrt{6} < 2.5くらいと見積もれます。
したがって、6+2\sqrt{6}+24<6+2<4.54 < \sqrt{6}+2 < 4.5 の間の値であることがわかります。
(1) aa (整数部分) を求める
6+2\sqrt{6} + 2 の整数部分は4なので、a=4a = 4 です。
(2) bb (小数部分) を求める
bb は小数部分なので、b=(6+2)a=(6+2)4=62b = (\sqrt{6}+2) - a = (\sqrt{6}+2) - 4 = \sqrt{6} - 2 となります。
(3) a2+b2a^2 + b^2 を求める
a2+b2=42+(62)2=16+(646+4)=16+1046=2646a^2 + b^2 = 4^2 + (\sqrt{6} - 2)^2 = 16 + (6 - 4\sqrt{6} + 4) = 16 + 10 - 4\sqrt{6} = 26 - 4\sqrt{6}

3. 最終的な答え

(1) a=4a = 4
(2) b=62b = \sqrt{6} - 2
(3) a2+b2=2646a^2 + b^2 = 26 - 4\sqrt{6}

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