1. 問題の内容
を正の定数とする。不等式 を満たす整数 がちょうど11個存在するような の範囲を求める。
2. 解き方の手順
まず、不等式 を解く。絶対値の定義から、
となる。各辺に3を加えると、
となる。
が整数であることから、不等式を満たす整数 の個数は、 と の間の整数を数えればよい。
と の間の整数が11個存在するためには、次の条件を満たす必要がある。
は整数なので、 を満たす整数 の個数が 11 であるということは、 より小さい最大の整数と より大きい最小の整数の差が 10 でなければならない。
を整数とする。
のとき、
より
より
したがって、 より大きい最小の整数は 、 より小さい最大の整数は 8 となり、 個の整数が存在する。
を満たす整数 がちょうど11個存在するとき、 を満たす整数 は、
の11個である。
は8より大きく9以下である必要があるので、 を満たす必要がある。また、 は-2より小さく-3以上である必要があるので、 を満たす必要がある。
より
より よって
したがって、 である。