実数 $a$ を変数とする2次関数 $f(x) = 2x^2 - 4ax + 4a^2 + 7a - 30$ について、$y=f(x)$ のグラフと $x$ 軸との共有点の個数を $a$ の値によって分類する問題です。

代数学二次関数判別式二次不等式グラフ共有点
2025/5/29

1. 問題の内容

実数 aa を変数とする2次関数 f(x)=2x24ax+4a2+7a30f(x) = 2x^2 - 4ax + 4a^2 + 7a - 30 について、y=f(x)y=f(x) のグラフと xx 軸との共有点の個数を aa の値によって分類する問題です。

2. 解き方の手順

まず、2次関数 f(x)f(x) の判別式 DD を計算します。xx軸との共有点の個数は、DD の符号によって決定されます。
D>0D > 0 のとき共有点は2個、D=0D = 0 のとき共有点は1個、D<0D < 0 のとき共有点は0個です。
f(x)=2x24ax+4a2+7a30f(x) = 2x^2 - 4ax + 4a^2 + 7a - 30
判別式 DD
D=(4a)24(2)(4a2+7a30)=16a28(4a2+7a30)=16a232a256a+240=16a256a+240D = (-4a)^2 - 4(2)(4a^2 + 7a - 30) = 16a^2 - 8(4a^2 + 7a - 30) = 16a^2 - 32a^2 - 56a + 240 = -16a^2 - 56a + 240
D>0D > 0 となる aa の範囲を求めます。
16a256a+240>0-16a^2 - 56a + 240 > 0
16a2+56a240<016a^2 + 56a - 240 < 0
2a2+7a30<02a^2 + 7a - 30 < 0
(2a5)(a+6)<0(2a - 5)(a + 6) < 0
よって、6<a<52-6 < a < \frac{5}{2} のとき、D>0D > 0 となり、共有点は2個です。
D=0D = 0 となる aa の値を求めます。
(2a5)(a+6)=0(2a - 5)(a + 6) = 0
よって、a=6a = -6 または a=52a = \frac{5}{2} のとき、D=0D = 0 となり、共有点は1個です。
それ以外のとき、D<0D < 0 となり、共有点は0個です。

3. 最終的な答え

-6 < a < 5/2 のとき2個
a = -6 または a = 5/2 のとき1個
それ以外の場合0個

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