問題は、以下の2つの連立一次方程式を解くことです。解が存在しない場合は、「解なし」と答えます。 (a) $ \begin{cases} x - y + 2z = 0 \\ 2x - 2y + 3z = -1 \\ 3x - 3y + z = -4 \end{cases} $ (b) $ \begin{cases} x + 3y + 7z = 0 \\ 2x + 7y + 17z = 0 \\ x + y + z = 0 \end{cases} $

代数学連立一次方程式線形代数解の存在性解法
2025/5/30

1. 問題の内容

問題は、以下の2つの連立一次方程式を解くことです。解が存在しない場合は、「解なし」と答えます。
(a)
\begin{cases}
x - y + 2z = 0 \\
2x - 2y + 3z = -1 \\
3x - 3y + z = -4
\end{cases}
(b)
\begin{cases}
x + 3y + 7z = 0 \\
2x + 7y + 17z = 0 \\
x + y + z = 0
\end{cases}

2. 解き方の手順

(a)
第1式を2倍して第2式から引くと、z=1z = -1が得られます。
2(xy+2z)(2x2y+3z)=2(0)(1)2(x - y + 2z) - (2x - 2y + 3z) = 2(0) - (-1)
z=1z = 1
第1式を3倍して第3式から引くと、5z=4-5z = -4となります。
3(xy+2z)(3x3y+z)=3(0)(4)3(x - y + 2z) - (3x - 3y + z) = 3(0) - (-4)
5z=45z = 4
z=45z = \frac{4}{5}
z=1z=1z=45z=\frac{4}{5}が得られたため、この連立一次方程式は解なしです。
(b)
第3式からx=yzx = -y - zが得られます。
第1式に代入して(yz)+3y+7z=0(-y - z) + 3y + 7z = 0、つまり2y+6z=02y + 6z = 0、すなわちy=3zy = -3zが得られます。
第2式に代入して2(yz)+7y+17z=02(-y - z) + 7y + 17z = 0、つまり5y+15z=05y + 15z = 0、すなわちy=3zy = -3zが得られます。
したがって、x=yz=(3z)z=3zz=2zx = -y - z = -(-3z) - z = 3z - z = 2zとなります。
解は、x=2zx = 2z, y=3zy = -3zとなります。zzは任意の実数です。
例えば、z=1z = 1のとき、x=2x = 2, y=3y = -3となります。

3. 最終的な答え

(a) 解なし
(b) x=2zx = 2z, y=3zy = -3z, zzは任意の実数

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