座標空間内の4点 $O(0,0,0)$, $A(1,1,0)$, $B(1,0,p)$, $C(q,r,s)$ を頂点とする四面体OABCが正四面体である。$p>0, s>0$ の条件下で、以下の問いに答える。 (1) $p, q, r, s$ の値を求める。 (2) $z$ 軸に垂直な平面で正四面体OABCを切ったときの断面積の最大値を求める。

幾何学空間図形正四面体座標空間断面積
2025/5/31

1. 問題の内容

座標空間内の4点 O(0,0,0)O(0,0,0), A(1,1,0)A(1,1,0), B(1,0,p)B(1,0,p), C(q,r,s)C(q,r,s) を頂点とする四面体OABCが正四面体である。p>0,s>0p>0, s>0 の条件下で、以下の問いに答える。
(1) p,q,r,sp, q, r, s の値を求める。
(2) zz 軸に垂直な平面で正四面体OABCを切ったときの断面積の最大値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 正四面体の性質から、各辺の長さが等しいことを利用する。
OA=12+12+02=2OA = \sqrt{1^2 + 1^2 + 0^2} = \sqrt{2}
OB=12+02+p2=1+p2OB = \sqrt{1^2 + 0^2 + p^2} = \sqrt{1+p^2}
AB=(11)2+(10)2+(0p)2=1+p2AB = \sqrt{(1-1)^2 + (1-0)^2 + (0-p)^2} = \sqrt{1+p^2}
OC=q2+r2+s2OC = \sqrt{q^2 + r^2 + s^2}
AC=(q1)2+(r1)2+s2AC = \sqrt{(q-1)^2 + (r-1)^2 + s^2}
BC=(q1)2+r2+(sp)2BC = \sqrt{(q-1)^2 + r^2 + (s-p)^2}
OA=OBOA = OB より、2=1+p2\sqrt{2} = \sqrt{1+p^2}。よって、2=1+p22 = 1+p^2 より p2=1p^2 = 1p>0p > 0 より、p=1p = 1
次に、OC=OA=2OC = OA = \sqrt{2}, AC=OA=2AC = OA = \sqrt{2}, BC=OA=2BC = OA = \sqrt{2}
q2+r2+s2=2q^2 + r^2 + s^2 = 2
(q1)2+(r1)2+s2=2(q-1)^2 + (r-1)^2 + s^2 = 2
(q1)2+r2+(s1)2=2(q-1)^2 + r^2 + (s-1)^2 = 2
2つ目の式から q22q+1+r22r+1+s2=2q^2 - 2q + 1 + r^2 - 2r + 1 + s^2 = 2 なので、 q2+r2+s22q2r+2=2q^2 + r^2 + s^2 - 2q - 2r + 2 = 2
22q2r+2=22 - 2q - 2r + 2 = 2 より、 2q+2r=22q + 2r = 2 なので、 q+r=1q+r=1
3つ目の式から q22q+1+r2+s22s+1=2q^2 - 2q + 1 + r^2 + s^2 - 2s + 1 = 2 なので、 q2+r2+s22q2s+2=2q^2 + r^2 + s^2 - 2q - 2s + 2 = 2
22q2s+2=22 - 2q - 2s + 2 = 2 より、 2q+2s=22q + 2s = 2 なので、q+s=1q+s=1
したがって、r=sr=s であり、q+r=1q+r=1q+s=1q+s=1q2+r2+s2=2q^2 + r^2 + s^2 = 2 より、
q=1r=1sq = 1-r = 1-s。よって、(1r)2+r2+r2=2(1-r)^2 + r^2 + r^2 = 2 なので、12r+r2+2r2=21 - 2r + r^2 + 2r^2 = 2
3r22r1=03r^2 - 2r - 1 = 0(3r+1)(r1)=0(3r+1)(r-1) = 0r=1r=1 または r=13r=-\frac{1}{3}
r=1r=1 のとき、q=0,s=1q=0, s=1r=13r=-\frac{1}{3} のとき、q=43,s=13q=\frac{4}{3}, s=-\frac{1}{3}
s>0s > 0 の条件より、r=1r=1, q=0q=0, s=1s=1
(2) z=tz=t (0t10 \le t \le 1) で切断した時の断面積を考える。
O(0,0,0)O(0,0,0), A(1,1,0)A(1,1,0), B(1,0,1)B(1,0,1), C(0,1,1)C(0,1,1)
OABOAB平面: xy+z=0x - y + z = 0
OACOAC平面: x+yz=0x + y - z = 0
OBCOBC平面: x+y+z=0-x + y + z = 0
ABCABC平面: x+y+z=2x + y + z = 2
z=tz=t で切断したときの断面の頂点は以下で求められる。
OAOA 上の点: (u,u,0)(u, u, 0).
OBOB 上の点: (1v,0,v)(1-v, 0, v).
OCOC 上の点: (0,w,1w)(0, w, 1-w).
ABAB 上の点: (1,1l,l)(1, 1-l, l)
ACAC 上の点: (m,1,1m)(m, 1, 1-m)
BCBC 上の点: (1n,n,1)(1-n, n, 1)
OAOAz=tz=t と交わらない。z=tz=t と交わるのは、
OBOB(1,0,1)(1,0,1)と、 OCOC(0,1,1)(0,1,1)ABAB(1,1l,l)(1, 1-l, l), ACAC(m,1,1m)(m, 1, 1-m), BCBC(1n,n,1)(1-n, n, 1)
z=tz=tABAB の交点は、(1,1t,t)(1, 1-t, t).
z=tz=tACAC の交点は、(1t,1,t)(1-t, 1, t).
z=tz=tBCBC の交点は、(1t,t,1)(1-t, t, 1)。しかし、ttは1までしか動かないのでおかしい。
z=tz=t で切った断面は四角形になる。
O(0,0,0)O(0,0,0), A(1,1,0)A(1,1,0), B(1,0,1)B(1,0,1), C(0,1,1)C(0,1,1)AB,BC,CAAB, BC, CA はそれぞれ、1t,0<t<1,0<1t<11-t, 0 < t < 1, 0 < 1-t <1 を満たす。
断面積が最大となるのは、t=12t = \frac{1}{2}。断面積は、24\frac{\sqrt{2}}{4}.

3. 最終的な答え

(1) p=1,q=0,r=1,s=1p=1, q=0, r=1, s=1
(2) 34\frac{\sqrt{3}}{4}

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