与えられた不等式 $\sqrt[3]{3} > \sqrt[4]{4} > \sqrt[5]{5} > \dots > \sqrt[n]{n} > \dots$ を証明すること。

解析学関数微分対数不等式減少関数極限
2025/5/31

1. 問題の内容

与えられた不等式 33>44>55>>nn>\sqrt[3]{3} > \sqrt[4]{4} > \sqrt[5]{5} > \dots > \sqrt[n]{n} > \dots を証明すること。

2. 解き方の手順

関数 f(x)=xx=x1xf(x) = \sqrt[x]{x} = x^{\frac{1}{x}} を考える。この関数が、x3x \geq 3 で減少関数であることを示すことで、不等式を証明する。
関数 f(x)f(x) の対数を取る:
g(x)=ln(f(x))=ln(x1x)=1xln(x)=ln(x)xg(x) = \ln(f(x)) = \ln(x^{\frac{1}{x}}) = \frac{1}{x}\ln(x) = \frac{\ln(x)}{x}.
g(x)g(x) の導関数を計算する:
g(x)=1xxln(x)1x2=1ln(x)x2g'(x) = \frac{\frac{1}{x} \cdot x - \ln(x) \cdot 1}{x^2} = \frac{1 - \ln(x)}{x^2}.
x3x \geq 3 のとき、x>ex > e であるから、ln(x)>1\ln(x) > 1 が成り立つ。したがって、1ln(x)<01 - \ln(x) < 0 である。
また、x2>0x^2 > 0 であるから、g(x)=1ln(x)x2<0g'(x) = \frac{1 - \ln(x)}{x^2} < 0 となる。
g(x)<0g'(x) < 0 であることは、g(x)g(x) が減少関数であることを意味する。したがって、f(x)=eg(x)f(x) = e^{g(x)} も減少関数となる。
したがって、x3x \geq 3 において、f(x)=xxf(x) = \sqrt[x]{x} は減少関数である。これは、33>44>55>>nn>\sqrt[3]{3} > \sqrt[4]{4} > \sqrt[5]{5} > \dots > \sqrt[n]{n} > \dots が成り立つことを意味する。

3. 最終的な答え

33>44>55>>nn>\sqrt[3]{3} > \sqrt[4]{4} > \sqrt[5]{5} > \dots > \sqrt[n]{n} > \dots

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