(1) 行列による表現
まず、連立一次方程式を行列の形式で表現します。定数項を右辺に移項すると、以下のようになります。
x−2y+3z=−1 2x+y−2z=3 x+3y+z=−2 この連立一次方程式は、行列を用いて次のように表現できます。
121−2133−21xyz=−13−2 A=121−2133−21 X=xyz B=−13−2 (2) 逆行列による解法
連立一次方程式 AX=B を解くために、行列 A の逆行列 A−1 を求めます。もし A−1 が存在すれば、X=A−1B によって解 X を求めることができます。 まず、A の行列式 ∣A∣ を計算します。 ∣A∣=1(1+6)−(−2)(2+2)+3(6−1)=7+8+15=30 ∣A∣=0 なので、逆行列 A−1 が存在します。 次に、A の余因子行列 C を計算します。 C11=7,C12=−4,C13=5 C21=11,C22=−2,C23=−5 C31=1,C32=8,C33=5 C=7111−4−285−55 CT=7−4511−2−5185 逆行列 A−1 は、A−1=∣A∣1CT で与えられます。 A−1=3017−4511−2−5185 したがって、
X=A−1B=3017−4511−2−5185−13−2=301−7+33−24−6−16−5−15−10=30124−18−30=54−53−1