四面体ABCDにおいて、条件(i) $AD \perp 平面BCD$ および (ii) $BC+CA+AB = 4$ が与えられたとき、四面体ABCDの体積の最大値を求めよ。

幾何学四面体体積最大値相加相乗平均ヘロンの公式
2025/6/1

1. 問題の内容

四面体ABCDにおいて、条件(i) AD平面BCDAD \perp 平面BCD および (ii) BC+CA+AB=4BC+CA+AB = 4 が与えられたとき、四面体ABCDの体積の最大値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、四面体ABCDの体積Vは、底面を三角形BCD、高さをADとすると、
V=13×BCD×ADV = \frac{1}{3} \times \triangle BCD \times AD
となる。体積を最大化するためには、BCD\triangle BCDの面積とADADをできるだけ大きくする必要がある。
条件(ii)より、BC+CA+AB=4BC+CA+AB = 4 である。三角形ABCにおいて、BC=a,CA=b,AB=cBC=a, CA=b, AB=c とすると、a+b+c=4a+b+c = 4となる。ABC\triangle ABCの面積Sはヘロンの公式で表すことができる。
s=a+b+c2=42=2s = \frac{a+b+c}{2} = \frac{4}{2} = 2 とおくと、
S=s(sa)(sb)(sc)=2(2a)(2b)(2c)S = \sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)} = \sqrt{2(2-a)(2-b)(2-c)}
ここで、相加相乗平均の不等式より、
(2a)+(2b)+(2c)3(2a)(2b)(2c)3\frac{(2-a)+(2-b)+(2-c)}{3} \geq \sqrt[3]{(2-a)(2-b)(2-c)}
6(a+b+c)3=643=23(2a)(2b)(2c)3\frac{6-(a+b+c)}{3} = \frac{6-4}{3} = \frac{2}{3} \geq \sqrt[3]{(2-a)(2-b)(2-c)}
両辺を3乗すると、
(23)3=827(2a)(2b)(2c)(\frac{2}{3})^3 = \frac{8}{27} \geq (2-a)(2-b)(2-c)
したがって、
S=2(2a)(2b)(2c)2×827=1627=433=439S = \sqrt{2(2-a)(2-b)(2-c)} \leq \sqrt{2 \times \frac{8}{27}} = \sqrt{\frac{16}{27}} = \frac{4}{3\sqrt{3}} = \frac{4\sqrt{3}}{9}
面積Sが最大になるのは、2a=2b=2c2-a = 2-b = 2-c すなわち、a=b=ca=b=c のときである。このとき、a+b+c=4a+b+c=4 より、a=b=c=43a=b=c=\frac{4}{3}。このとき、BCD\triangle BCDは正三角形であり、面積は34×(43)2=34×169=439\frac{\sqrt{3}}{4} \times (\frac{4}{3})^2 = \frac{\sqrt{3}}{4} \times \frac{16}{9} = \frac{4\sqrt{3}}{9} となる。
BCD\triangle BCDの面積が最大となるのは、BC=CA=AB=43BC=CA=AB=\frac{4}{3} のときで、面積は439\frac{4\sqrt{3}}{9} となる。
AD平面BCDAD \perp 平面 BCD であり、BC+CA+AB=4BC+CA+AB = 4 が与えられている。
BCD\triangle BCDの面積が最大になるのは、BC=CD=DB=4/3BC=CD=DB=4/3 のとき。
このとき、三角形BCDの面積は、S=34×(43)2=34×169=439S = \frac{\sqrt{3}}{4} \times (\frac{4}{3})^2 = \frac{\sqrt{3}}{4} \times \frac{16}{9} = \frac{4\sqrt{3}}{9} となる。
また、BC+CA+AB=4BC+CA+AB = 4 より、ADADは任意の値を取れる。
AD=tAD = t とすると、体積はV=13×439×t=4327tV = \frac{1}{3} \times \frac{4\sqrt{3}}{9} \times t = \frac{4\sqrt{3}}{27} t。しかし、BC+CA+AB=4BC+CA+AB = 4という条件だけでは、ADADの大きさに上限がないので、VVに上限がない。
問題文を再確認したところ、BC+CA+AB=4BC+CA+AB=4ではなく、BC+CA+AB=4BC+CA+AB=4を満たすような四面体ABCDが存在する条件が欠けている可能性がある。もしくは、ADADの長さに制約があるのかもしれない。
正三角形BCDに着目する。BC=x,CA=x,AB=xBC = x, CA=x, AB =x. このとき3x=43x = 4よりx=4/3x = 4/3. BD=CD=BC=4/3BD = CD = BC= 4/3.
三角形BCDの面積は S=(3/4)(4/3)2=(3/4)(16/9)=43/9S = (\sqrt{3}/4)*(4/3)^2 = (\sqrt{3}/4)*(16/9) = 4\sqrt{3}/9
ここで、AD平面BCDAD \perp 平面BCDであるので、ADADの長さを求める。AB=AD2+BD2AB = \sqrt{AD^2 + BD^2}
43=AD2+(43)2\frac{4}{3} = \sqrt{AD^2 + (\frac{4}{3})^2}より、16/9=AD2+16/916/9 = AD^2 + 16/9 なので、AD2=0AD^2 = 0. このときは体積0になる。
条件(ii)をBC+CA+AB=4BC+CA+AB=4と読み替えて、三角形ABCを固定したときにADが最大になる場合を考える。
AD平面BCDAD \perp 平面 BCD より、BCD\triangle BCDを底面と考えると、ADADが高さ。
面積が最大の三角形は正三角形であり、BC=CD=DB=4/3BC=CD=DB = 4/3.
次に、ADADを最大にする。
BC=x,CA=y,AB=zBC = x, CA = y, AB = z. このとき、 x+y+z=4x+y+z = 4.
ABCDABCDの体積V=13SADV = \frac{1}{3} S*ADであり、S=34(43)2=439S = \frac{\sqrt{3}}{4} (\frac{4}{3})^2 = \frac{4\sqrt{3}}{9}
ここで、SSが固定されているとき、BCD\triangle BCDの周の長さが固定されているとき、Cが球面上にあるはずである。
このとき、CC平面BCD平面BCDに垂直な方向に最大になるのは、ADが正三角形の中心を通る場合。
AD2+(2/3sqrt(3))2=y2,AD2+(2/3sqrt(3))2=z2AD^2 + (2/3 sqrt(3))^2 = y^2, AD^2 +(2/3 sqrt(3))^2 =z^2
条件(ii)を考慮すると、BC,CA,ABBC,CA,ABのどれかがADADに依存する関係があるはずだが、その条件が不足していると考えられる。ここでは、正三角形BCDの重心にAから下ろした垂線の足がある場合を考えます。このとき、四面体は正四面体になるので、BC=CA=AB=ADBC=CA=AB=AD.
BC=xBC=x とおくと、AD=xAD=x.
3x=43x = 4 なので、x=4/3x = 4/3.
四面体の体積は V=(x3)/6sqrt2=(64/27)/(6sqrt2)=32/(81sqrt2)=16sqrt2/81V = (x^3)/6sqrt{2} = (64/27)/(6sqrt{2}) = 32/(81sqrt{2})=16sqrt{2}/81

3. 最終的な答え

16281\frac{16\sqrt{2}}{81}

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