直線 $l: y = \frac{1}{2}x$ と放物線 $y = \frac{1}{8}x^2$ の交点をA, Bとする。直線 $l$ に平行な直線と放物線 $y = x^2$ の交点をC, Dとする。四角形ABCDが平行四辺形であるとき、以下の問いに答える。 (1) 点A, B, C, D の座標を求める。 (2) 平行四辺形ABCD の面積を求める。

幾何学放物線直線交点平行四辺形面積座標
2025/6/1

1. 問題の内容

直線 l:y=12xl: y = \frac{1}{2}x と放物線 y=18x2y = \frac{1}{8}x^2 の交点をA, Bとする。直線 ll に平行な直線と放物線 y=x2y = x^2 の交点をC, Dとする。四角形ABCDが平行四辺形であるとき、以下の問いに答える。
(1) 点A, B, C, D の座標を求める。
(2) 平行四辺形ABCD の面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) 点A, Bの座標を求める。
直線 l:y=12xl: y = \frac{1}{2}x と放物線 y=18x2y = \frac{1}{8}x^2 の交点を求めるために、連立方程式を解く。
y=12xy = \frac{1}{2}xy=18x2y = \frac{1}{8}x^2 より、
12x=18x2\frac{1}{2}x = \frac{1}{8}x^2
4x=x24x = x^2
x24x=0x^2 - 4x = 0
x(x4)=0x(x-4) = 0
x=0,4x = 0, 4
x=0x=0 のとき y=120=0y = \frac{1}{2} \cdot 0 = 0
x=4x=4 のとき y=124=2y = \frac{1}{2} \cdot 4 = 2
よって、A(0, 0), B(4, 2)。
次に、直線 ll に平行な直線は y=12x+by = \frac{1}{2}x + b と表される。
この直線と放物線 y=x2y = x^2 の交点C, Dを求める。
y=x2y = x^2y=12x+by = \frac{1}{2}x + b より、
x2=12x+bx^2 = \frac{1}{2}x + b
x212xb=0x^2 - \frac{1}{2}x - b = 0
x=12±(12)24(b)2=12±14+4b2=1±1+16b4x = \frac{\frac{1}{2} \pm \sqrt{(\frac{1}{2})^2 - 4(-b)}}{2} = \frac{\frac{1}{2} \pm \sqrt{\frac{1}{4} + 4b}}{2} = \frac{1 \pm \sqrt{1 + 16b}}{4}
xC=1+1+16b4x_C = \frac{1 + \sqrt{1 + 16b}}{4}, xD=11+16b4x_D = \frac{1 - \sqrt{1 + 16b}}{4}
yC=(1+1+16b4)2y_C = (\frac{1 + \sqrt{1 + 16b}}{4})^2, yD=(11+16b4)2y_D = (\frac{1 - \sqrt{1 + 16b}}{4})^2
四角形ABCDが平行四辺形である条件を考える。
AB=(4,2)\overrightarrow{AB} = (4, 2), DC=(xCxD,yCyD)\overrightarrow{DC} = (x_C - x_D, y_C - y_D)
DC=(1+16b2,(1+1+16b4)2(11+16b4)2)\overrightarrow{DC} = (\frac{\sqrt{1 + 16b}}{2}, (\frac{1 + \sqrt{1 + 16b}}{4})^2 - (\frac{1 - \sqrt{1 + 16b}}{4})^2)
(1+16b2,41+16b16)=(1+16b2,1+16b4)(\frac{\sqrt{1 + 16b}}{2}, \frac{4\sqrt{1 + 16b}}{16}) = (\frac{\sqrt{1 + 16b}}{2}, \frac{\sqrt{1 + 16b}}{4})
これが AB=(4,2)\overrightarrow{AB} = (4, 2) と等しいので、
1+16b2=4\frac{\sqrt{1 + 16b}}{2} = 4, 1+16b4=2\frac{\sqrt{1 + 16b}}{4} = 2
1+16b=8\sqrt{1 + 16b} = 8
1+16b=641 + 16b = 64
16b=6316b = 63
b=6316b = \frac{63}{16}
xC=1+84=94x_C = \frac{1 + 8}{4} = \frac{9}{4}, xD=184=74x_D = \frac{1 - 8}{4} = -\frac{7}{4}
yC=(94)2=8116y_C = (\frac{9}{4})^2 = \frac{81}{16}, yD=(74)2=4916y_D = (-\frac{7}{4})^2 = \frac{49}{16}
C(94,8116\frac{9}{4}, \frac{81}{16}), D(74,4916-\frac{7}{4}, \frac{49}{16})
(2) 平行四辺形ABCDの面積を求める。
AB=(4,2)\overrightarrow{AB} = (4, 2)
AD=(740,49160)=(74,4916)\overrightarrow{AD} = (-\frac{7}{4} - 0, \frac{49}{16} - 0) = (-\frac{7}{4}, \frac{49}{16})
平行四辺形の面積は AB×AD|\overrightarrow{AB} \times \overrightarrow{AD}|
449162(74)=494+72=494+144=634|4 \cdot \frac{49}{16} - 2 \cdot (-\frac{7}{4})| = |\frac{49}{4} + \frac{7}{2}| = |\frac{49}{4} + \frac{14}{4}| = \frac{63}{4}

3. 最終的な答え

(1) A(0, 0), B(4, 2), C(94,8116\frac{9}{4}, \frac{81}{16}), D(74,4916-\frac{7}{4}, \frac{49}{16})
(2) 634\frac{63}{4}

「幾何学」の関連問題

三角形ABCにおいて、$AB = 9$, $BC = 6$である。角Bの二等分線と辺CAの交点をDとし、頂点Aにおける外角の二等分線と辺BCの延長との交点をEとする。$AD = 3$であるとき、線分D...

三角形角の二等分線外角の二等分線相似線分の長さ
2025/6/6

正方形を6個並べた図において、$\angle x + \angle y$ の大きさを求める問題です。

角度正方形図形
2025/6/6

直方体ABCD-EFGHにおいて、$AB = \sqrt{3}$, $BC = BF = 1$ とする。 (1) $\cos{\angle AFC}$ と $\triangle AFC$ の面積 $S...

空間図形直方体三角錐余弦定理体積面積
2025/6/6

## 1. 問題の内容

接線円の方程式距離の公式代数
2025/6/6

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=3, BC=6, CD=5, DA=2であるとき、$\cos A$の値を求めよ。

四角形余弦定理角度
2025/6/6

(1) 2点(3,1), (-1,4)を通る直線 $l$ のベクトル表示を求める。 (2) 直線 $l$ の法線ベクトルをひとつ求める。 (3) 点(5,-1)を通り、$l$ に垂直な直線 $m$ の...

ベクトル直線ベクトル方程式法線ベクトル対称点距離の最小化
2025/6/6

以下のベクトル表示された直線を、方程式の形で表す。また、ある点を通る直線と直交する直線の方程式を求める。 (1) $\begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix} = t \...

ベクトル直線方程式直交ベクトル方程式
2025/6/6

以下の変換を表す行列を求める問題です。 (1) 平面上で点を $x$ 軸に対称な点に移す。 (2) 平面上で点を $y$ 軸に対称な点に移す。 (3) 平面上で点を原点に対称な点に移す。 (4) 平面...

線形代数行列変換回転対称移動
2025/6/6

与えられた直線が、指定された変換によってどのように変化するかを求める問題です。具体的には、以下の6つの問題があります。 (1) 直線 $y = -x + 1$ を $x$ 軸について対称な直線に変換し...

直線対称移動回転移動座標変換
2025/6/6

xy平面上の次の直線のベクトル表示を求める問題です。 (1) $y = -3x + 1$ (2) $y = x + 1$ と直交し、点 $(2, 1)$ を通る直線 (3) x軸とのなす角が $60^...

ベクトル直線ベクトル方程式対称点
2025/6/6