関数 $f(\theta) = -\sin 3\theta + \frac{5}{2} \cos 2\theta - 5\sin \theta + \frac{1}{2}$ ($0 \le \theta < 2\pi$)について、 (1) $\cos 2\theta$ を $\sin^2 \theta$ で表し、$\sin 3\theta$ を $\sin \theta$ と $\sin^3 \theta$ で表す。$t = \sin \theta$ とおいて、$f(\theta)$ を $t$ を用いて表し、$0 \le \theta < 2\pi$ における $t$ の値の範囲を求める。そして、$f(\theta)$ の最大値、最小値を与える $\theta$ の値と、最大値、最小値を求める。 (2) 方程式 $f(\theta) = k$ が $0 \le \theta < 2\pi$ の範囲で異なる2個の実数解をもつときの定数 $k$ の値の範囲を求める。

解析学三角関数最大値最小値方程式微分増減
2025/6/1
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

関数 f(θ)=sin3θ+52cos2θ5sinθ+12f(\theta) = -\sin 3\theta + \frac{5}{2} \cos 2\theta - 5\sin \theta + \frac{1}{2} (0θ<2π0 \le \theta < 2\pi)について、
(1) cos2θ\cos 2\thetasin2θ\sin^2 \theta で表し、sin3θ\sin 3\thetasinθ\sin \thetasin3θ\sin^3 \theta で表す。t=sinθt = \sin \theta とおいて、f(θ)f(\theta)tt を用いて表し、0θ<2π0 \le \theta < 2\pi における tt の値の範囲を求める。そして、f(θ)f(\theta) の最大値、最小値を与える θ\theta の値と、最大値、最小値を求める。
(2) 方程式 f(θ)=kf(\theta) = k0θ<2π0 \le \theta < 2\pi の範囲で異なる2個の実数解をもつときの定数 kk の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1)
cos2θ=12sin2θ\cos 2\theta = 1 - 2\sin^2 \theta より、ア=1=1, イ=2=2
sin3θ=3sinθ4sin3θ\sin 3\theta = 3\sin \theta - 4\sin^3 \theta より、ウ=3=3, エ=4=4
t=sinθt = \sin \theta とおくと、
f(θ)=(3t4t3)+52(12t2)5t+12=4t35t28t+3f(\theta) = -(3t - 4t^3) + \frac{5}{2}(1 - 2t^2) - 5t + \frac{1}{2} = 4t^3 - 5t^2 - 8t + 3
より、オ=4=4, カ=5=5, キ=8=8, ク=3=3
0θ<2π0 \le \theta < 2\pi であるから、1sinθ1-1 \le \sin \theta \le 1 よって、1t1-1 \le t \le 1
より、ケコ=1=-1, サ=1=1
f(t)=4t35t28t+3f(t) = 4t^3 - 5t^2 - 8t + 3
f(t)=12t210t8=2(6t25t4)=2(2t+1)(3t4)f'(t) = 12t^2 - 10t - 8 = 2(6t^2 - 5t - 4) = 2(2t + 1)(3t - 4)
f(t)=0f'(t) = 0 とすると、t=12,43t = -\frac{1}{2}, \frac{4}{3}
1t1-1 \le t \le 1 における f(t)f(t) の増減表は以下のようになる。
| t | -1 | ... | -1/2 | ... | 1 |
| :---- | :--- | :--- | :--- | :-- | :--- |
| f'(t) | + | + | 0 | - | - |
| f(t) | 0 | 増 | 6.75 | 減 | -6 |
t=12t = -\frac{1}{2} のとき、sinθ=12\sin \theta = -\frac{1}{2} より θ=76π,116π\theta = \frac{7}{6}\pi, \frac{11}{6}\pi
t=1t = -1 のとき、sinθ=1\sin \theta = -1 より θ=32π\theta = \frac{3}{2}\pi
t=1t = 1 のとき、sinθ=1\sin \theta = 1 より θ=12π\theta = \frac{1}{2}\pi
したがって、f(θ)f(\theta)θ=76π\theta = \frac{7}{6}\pi または θ=116π\theta = \frac{11}{6}\pi のとき、最大値 274\frac{27}{4} をとり、
θ=12π\theta = \frac{1}{2}\pi のとき、最小値 6-6 をとる。
=7=7, ス=6=6, セソ=11=11, タ=6=6, チツ=27=27, テ=4=4, ト=1=1, ナニ=6=-6
(2)
f(θ)=kf(\theta) = k0θ<2π0 \le \theta < 2\pi の範囲で異なる2個の実数解をもつとき、
k=0k = 0 または 6<k<274-6 < k < \frac{27}{4}
ヌネ=0=0, ノ=1=1, ハヒ=6=-6, フ=274=\frac{27}{4}

3. 最終的な答え

(1)
=1=1, イ=2=2, ウ=3=3, エ=4=4, オ=4=4, カ=5=5, キ=8=8, ク=3=3, ケコ=1=-1, サ=1=1, シ=7=7, ス=6=6, セソ=11=11, タ=6=6, チツ=27=27, テ=4=4, ト=1=1, ナニ=6=-6
(2)
ヌネ=0=0, ノ=1=1, ハヒ=6=-6, フ=274=\frac{27}{4}
k=0k = 0 または 6<k<274-6 < k < \frac{27}{4}

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