1. 問題の内容
命題「 が無理数ならば、 と の少なくとも一方は無理数である」の対偶を作り、それを利用して元の命題の真偽を判定します。
2. 解き方の手順
(1) 対偶を作る
元の命題は「 ならば 」の形をしています。ここで、 は「 が無理数」であり、 は「 と の少なくとも一方は無理数である」です。命題 を否定すると、「 も も有理数である」となります。
したがって、元の命題の対偶は「 と がともに有理数ならば、 は有理数である」となります。
(2) 対偶の真偽を判定する
対偶「 と がともに有理数ならば、 は有理数である」が真であることを示します。
と がともに有理数であると仮定します。 のとき、 と表すことができます。有理数の商は有理数であるので、 は有理数となります。
もし、 であれば、 となり、これは有理数です。したがって、 と がともに有理数ならば、 は有理数であることが言えます。
(3) 元の命題の真偽を判定する
対偶が真であるとき、元の命題も真となります。したがって、「 が無理数ならば、 と の少なくとも一方は無理数である」は真です。
3. 最終的な答え
命題「 が無理数ならば、 と の少なくとも一方は無理数である」は**真**である。
対偶:「 と がともに有理数ならば、 は有理数である」