$\sqrt{6}$ が無理数であることを用いて、$\sqrt{3} - \sqrt{2}$ が無理数であることを背理法により証明する問題です。$\sqrt{3} - \sqrt{2}$ が有理数と仮定したとき、矛盾が生じることを示します。

数論無理数背理法平方根
2025/6/1

1. 問題の内容

6\sqrt{6} が無理数であることを用いて、32\sqrt{3} - \sqrt{2} が無理数であることを背理法により証明する問題です。32\sqrt{3} - \sqrt{2} が有理数と仮定したとき、矛盾が生じることを示します。

2. 解き方の手順

(1) 32\sqrt{3} - \sqrt{2} が有理数であると仮定します。
(2) この有理数を rr とおくと、32=r\sqrt{3} - \sqrt{2} = r と表せます。
(3) 両辺を2乗すると、(32)2=r2(\sqrt{3} - \sqrt{2})^2 = r^2 となります。
(4) 左辺を展開すると、(3)2232+(2)2=326+2=526(\sqrt{3})^2 - 2\sqrt{3}\sqrt{2} + (\sqrt{2})^2 = 3 - 2\sqrt{6} + 2 = 5 - 2\sqrt{6} となります。
(5) よって、526=r25 - 2\sqrt{6} = r^2 となります。
(6) これを整理すると、26=5r22\sqrt{6} = 5 - r^2 となります。
(7) 両辺を2で割ると、6=5r22\sqrt{6} = \frac{5 - r^2}{2} となります。
(8) rr は有理数なので、5r22\frac{5 - r^2}{2} は有理数となります。しかし、6\sqrt{6} は無理数であると仮定されているので、これは矛盾です。
(9) よって、32\sqrt{3} - \sqrt{2} は無理数であることが証明されました。

3. 最終的な答え

ア:有理数
イ:有理数
ウ:5r22\frac{5-r^2}{2}

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